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平成14年第23回定例会(第2号 6月11日)

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  1. 延岡市議会 2002-06-11
    平成14年第23回定例会(第2号 6月11日)


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    平成14年第23回定例会(第2号 6月11日) 議  事  日  程 ( 第 二 号 ) 第二十三回延岡市議会(定例会)第八日 平成十四年六月十一日(火)午前十時開議   第八日(平成十四年六月十一日)  議事日程  本日の会議に付した事件  出席議員  欠席議員  説明のための出席者  事務局職員出席者  開  議  議案第七号(延岡市地域づくり推進事業基金条例等の一部改正)ほか十件   提案理由の説明〈議案第一六号ほか一件〉(市長)  議案に対する総括質疑及び一般質問   新名種歳君(明 和 会) ――― 個人質問     一.市長の政治姿勢
          a本市の現状の分析と事業展開への決意について       s九州保健福祉大学薬学部設置のその後の経過について     二.PFI導入       aPFI導入に対する姿勢について     三.職員研修       a明日を担う人材の育成について     四.市営火葬場       a新施設建設に対する考え方       s建設準備室の設置について       d今後取り組む大型事業の優先順位について     五.介護保険制度       a事業計画見直しに対する考え方       s見直しの中でのサービスの質の確保について       d施設待機者の状況について     六.若山牧水顕彰全国サミット       aサミットに対する支援について       sサミットの内容と地元PRについて     七.観光振興       a各種大型イベントと観光資源を活かした誘致活動について     八.中心市街地活性化       aTMO構想の今後の取り組みについて       s寿屋再開に向けての見通しについて     九.河川整備       a柚木谷川の今後の整備計画について     十.スポーツ振興       a文部科学省の進める総合型スポーツクラブの取り組みについて    十一.ジョギングロードの整備       a大瀬川・五ヶ瀬川の堤防を利用したジョギングロードの整備について    市長答弁    企画部長答弁    市民環境部長答弁    福祉保健部長答弁    商工部長答弁    都市整備部長答弁    教育長答弁   新名種歳君 ――― 再質問    市長答弁    市民環境部長答弁    福祉保健部長答弁    商工部長答弁    教育長答弁   湯浅啓祐君(社民党市議団) ――― 個人質問     一.新清掃工場建設に係る地元の問題       a環境対策と地元への対応について       s工場建設に対する基本的な考え方について     二.地域間競争と交流人口拡大       a近隣市町村との連携について       s延岡版スタンプラリーの取り組みについて       d サンビーチすみえの利用料金について       f 延岡市のイメージアップについて     三.公共交通ネットワーク       aJR日豊本線の複線化について     四.高齢者が安心して暮らせるまちづくり       a高齢者に対する施策の充実について       s日常生活への支援策について       d高齢者向け市営住宅について     五.こども療育       a「県北こども療育センター」設置について     六.公園整備       a大瀬町児童公園の蒸気機関車保存について     七.大雨災害対策       a東浜砂、浜砂、長浜町の大雨時の排水対策について     八.消防行政       a広域消防の問題について       s消防本部・署の庁舎移転後を見据えた体制づくりについて    市長答弁    企画部長答弁    福祉保健部長答弁    商工部長答弁    都市整備部長答弁    建設部長答弁    消防長答弁   湯浅啓祐君 ――― 再質問    市長答弁    商工部長答弁    建設部長答弁   大西幸二君(無 所 属) ――― 個人質問     一.市長の施政       a事業計画作成時のプロセスとその決定基準のあり方       s退職職員の再就職に関する市長の考え方とその対応     二.大学との関係強化       a地域と大学が良好な関係を維持するために、当局の役割と大学側の姿勢をどう        考えるのか     三.グリーン購入について       aグリーン購入の意識、その庁内浸透のための施策と市内啓発は     四.住民基本台帳ネットワークシステム       a住民基本台帳ネットワーク構築の当局の考え方        @当局の最終目標・その必要経費・市民メリット        A防衛庁の個人情報リスト問題に対する市長見解は     五.図書館活用       a情報センターとしての図書館のあり方        @蔵書共同利用システムの構築を    市長答弁    企画部長答弁    教育長答弁   大西幸二君 ――― 再質問    市長答弁    企画部長答弁   大西幸二君 ――― 再質問    市長答弁
       企画部長答弁    教育長答弁   下清水一正君(民主市民連合) ――― 個人質問     一.市長の政治姿勢       a九州保健福祉大学薬学部新設に伴う財政援助の対応について       s市制施行七〇周年記念事業計画(イベントなど)の推進について     二.延岡城築城四百年記念祭       a民間レベルでは実行委員会が始動したが、行政も積極的な取り組みを       s補助金などの財政的支援並びに物理的な支援体制について       d高橋元種公の顕彰方法について       f元種公と高鍋藩は縁故関係であるが、兄弟都市締結について     三.市庁舎整備       a庁舎改修計画と予算について       s耐震性について専門家による診断の必要性について       d庁内総合案内所の設置について     四.市町村合併       a合併研究会の進捗状況について       s平成一七年三月までの合併特例法(時限立法)内の促進について     五.介護保険制度の現状と今後の課題       a介護報酬の改定について       sグループホームの整備と在宅介護の展開について     六.道路問題       a延岡南道路の利用車両と今後の高速道路建設への影響について       s規制緩和と目標設定の見直しについて       d県道稲葉崎平原線・中川原地区の歩道拡幅について     七.ごみ問題       aペットボトルの分別収集について       s家電リサイクル法施行後の収集状況と不燃ごみへの混入について       d不法投棄の現状について       fビン、アルミ缶への補助金値下げの根拠について     八.水道事業       a施設の安全性について       s水道料金値上げの時期と市民へのPRについて       d「天下一の水」の販売について     九.学校教育       a学力向上フロンティアスクール指定校について        @学習指導要領は変わるのか        A教師の配置と予算について     十.社会教育       a成人式の見直しについて        @恩師の出席について        A来賓席の見直しについて    市長答弁    助役答弁    企画部長答弁    総務部長答弁    市民環境部長答弁    福祉保健部長答弁    都市整備部長答弁    建設部長答弁    水道局長答弁    教育長答弁    教育部長答弁   下清水一正君 ――― 再質問    市長答弁    水道局長答弁    教育長答弁   西原茂樹君(公明党市議団) ――― 個人質問     一.合併問題       a市町村合併の見通しについて     二.職員の服務規律       aネームプレートの完全着用の推進について     三.市職員OBの再就職       a現状と基本的考え方について     四.環境問題       a自転車の無灯火対策について       sゴミ問題について        @不法投棄の現状と対策        Aゴミの有料化とペットボトルの回収       d放置自動車条例について       f太陽光発電の補助について     五.福祉行政       a県病院のカルテ開示について       s介護保険制度の問題点について       d高齢者への紙おむつ支給について       fヘルストピア延岡の経営安定と入館料の値下げについて     六.植物園の拡張計画       a小動物園ふれあいコーナーの設置について     七.道路改良       a県道八重原延岡線の整備促進について     八.公営住宅問題       a犬・猫の飼育について       s保証人制度のあり方について    助役答弁    企画部長答弁    総務部長答弁    市民環境部長答弁    福祉保健部長答弁    都市整備部長答弁    建設部長答弁   西原茂樹君 ――― 再質問    市長答弁    企画部長答弁    市民環境部長答弁    福祉保健部長答弁    建設部長答弁   西原茂樹君 ――― 再質問    市民環境部長答弁    建設部長答弁  延  会
    議事日程 第一  1 議案第 七号  延岡市地域づくり推進事業基金条例等の一部改正     2 議案第 八号  延岡市非常勤消防団員退職報償金支給条例の一部改正     3 議案第 九号  延岡市都市公園条例の一部改正     4 議案第一〇号  延岡市国民健康保険条例の一部改正     5 議案第一一号  市道の路線廃止(六路線)     6 議案第一二号  市道の路線認定(二十二路線)     7 議案第一三号  工事請負契約の締結(妙田処理場水処理増設機械設備工事)     8 議案第一四号  工事請負契約の締結(一ヶ岡A団地中層耐火構造新築F棟               主体工事)     9 議案第一五号  専決処分の承認(平成十四年度延岡市老人保健特別会計補               正予算)     10 議案第一六号  財産の取得(高規格救急自動車)     11 議案第一七号  財産の取得(水槽付消防ポンプ自動車(U型)) 第二   一般質問 ◎午前十時零分 開議 ○議長(戸田行徳君)  これより本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付いたしております日程表のとおりであります。 ―――――――――――――――――― 〇 ―――――――――――――――――― ◎日程第一  1議案第 七号 延岡市地域づくり推進事業基金条例等の一部改正        2議案第 八号 延岡市非常勤消防団員退職報償金支給条例の一部改正        3議案第 九号 延岡市都市公園条例の一部改正        4議案第一〇号 延岡市国民健康保険条例の一部改正        5議案第一一号 市道の路線廃止(六路線)        6議案第一二号 市道の路線認定(二十二路線)        7議案第一三号 工事請負契約の締結(妙田処理場水処理増設機械設備工                事)        8議案第一四号 工事請負契約の締結(一ヶ岡A団地中層耐火構造新築F                棟主体工事)        9議案第一五号 専決処分の承認(平成十四年度延岡市老人保健特別会計                補正予算)        10議案第一六号 財産の取得(高規格救急自動車)        11議案第一七号 財産の取得(水槽付消防ポンプ自動車(U型))  日程第二  一般質問 ○議長(戸田行徳君)  日程第一 議案第七号延岡市地域づくり推進事業基金条例等の一部改正外十件を一括議題といたします。  なお、ただいま議題といたしました議案のうち、本日提出されました議案第一六号財産の取得と議案第一七号財産の取得については、提案理由の説明がなされておりませんので、この際、当局に提案理由の説明を求めます。 〔市長(櫻井哲雄君)登壇〕 ○市長(櫻井哲雄君)  ただいま議題となりました議案の概要について御説明いたします。  議案第一六号は、財産の取得であります。  本案は、高規格救急自動車を三千九百二十七万円で宮崎日産自動車株式会社から購入するものであります。  本市は、救急高度化推進計画に基づき、救急救命士の育成や高規格救急自動車等の整備を図っているところであり、本年四月から広域消防に北浦町が参入したことに伴い、東海分署に最新鋭の高度救命資機材を搭載した高規格救急自動車を新たに配備し、救急業務の充実強化を図るものであります。  議案第一七号は、財産の取得であります。  本案は、水槽付消防ポンプ自動車U型を一千九百四十万九千二百五十円で株式会社武田ポンプ店から購入するものであります。  本市は、消防車両整備計画に基づき、各消防車両の整備強化を図っているところであり、今回、消防ポンプ自動車の更新に伴い、最新鋭の資機材を装備した水槽付消防ポンプ自動車を購入し、市民の生命・財産の保全を図るものであります。  以上が議案の概要でございます。よろしく御審議くださいますようお願い申し上げます。 (降壇) ○議長(戸田行徳君)  これよりただいま一括議題といたしました議案第七号延岡市地域づくり推進事業基金条例等の一部改正外十件に対する総括質疑、及び日程第二の一般質問を行います。  なお、ただいま提案理由の説明がありました議案第一六号と議案第一七号については、質問通告締め切り後に提出されておりますので、通告書になくても本案に対する質疑は許可いたします。  今期定例会における総括質疑及び一般質問の通告者、並びに抽せんにより決定いたしました質問順位は、お手元に配付しております一覧表のとおりであります。  これより二〇番 新名種歳議員の総括質疑及び一般質問を許可いたします。 〔二〇番(新名種歳君)登壇〕 ○二〇番(新名種歳君)  今期定例会のトップバッターを賜り、ただいまより通告順に従い、個人質問をさせていただきます。当局の明快な答弁を期待いたします。  まず、市長の政治姿勢についてお伺いいたします。  市長は、これまで二十一世紀のかけ橋づくりとして、高速道路を初めとする道路整備、九州保健福祉大学の開学など大型事業を推進するとともに、北川河川激特事業に代表される河川の整備ほか、市域全体のバランスに配慮したデイサービスセンターの設置や、小・中学校の継続的な整備により市民生活に直結する事業にも取り組まれ、市民の負託にこたえてきたことは御案内のとおりであります。また、昨年、第四次長期総合計画の後期基本計画が策定され、二十一世紀初頭におけるまちづくりの方向が出されました。本市の都市像である「共に輝き創る交流拠点都市」の実現に向け、さまざまな施策が示されております。  しかしながら、現在、本市を取り巻く情勢は厳しいものがあり、商店街の振興や雇用関係を含めた地域産業の活性化、救急医療体制の整備など課題も多く、また、国の公共事業費の削減、企業の減収減益による税収の落ち込みなど、財政も大変憂慮すべき状況にあります。  そうした課題を解決しながら、これからも市民生活の安定を図り、延岡の活性化の基盤となる事業の展開を強く望むものであります。そこで、今後の事業展開に臨む市長の決意をお伺いいたします。  特に、九州保健福祉大学の薬学部設置は、経済はもとより教育文化等さまざまな面での波及効果をもたらすものと期待されております。この薬学部設置への財政支援について、市長は、三月定例会でその決意を述べられ、議決されたところでありますが、その後の経過は順調なのか、今後のスケジュールはどうなるのか、また、効果の大きい地元建設業者による校舎建設についてはどのようになっているのか、お伺いいたします。  次に、PFI導入についてお伺いいたします。  民間の資金や経営ノウハウ、技術力を活用して公共施設を建設し、サービスの提供を行ういわゆるPFI事業は、平成十一年七月に法律が施行されております。御案内のとおり、昨今、国、地方とも大変厳しい財政状況にあり、このPFI事業は、財政資金の効率的な運用や質の高い公共サービスの提供等の効果が考えられることから、全国の自治体でも関心が高く、さまざまな公共施設への活用が期待されております。業者選定までの期間が長くかかり、官民の役割分担、リスク負担等の課題もあり、全体的にはまだまだ検討段階から先に進んでいないのが現状のようでもあります。  しかしながら、行財政の効率化、スリム化を目標の一つとするこの事業の導入は、民間の事業機会の創出にもつながり、今後、大型事業が予定されている本市にとって、全体の事業推進や財政運用を考えた場合、PFI事業の積極的な導入の検討は避けて通れない課題の一つであると思われます。これからの時代は、新たな行政手法の導入に前向きに取り組み、みずからの課題はみずからで解決する姿勢が求められてくるものと思います。その意味からも市長の意欲的な姿勢を期待するものでありますが、御所見を賜りたいと思います。  次に、あしたを担う人材育成についてお伺いいたします。  「二十一世紀は日本の世紀」と述べ、私たち日本人を強烈に刺激したアメリカの未来学者ハーマン・カーン氏は、「重要な資源は技術と教育ある人間である。知性と巧みなマネージメントをもって問題に対処するならば、有益、無害の成長を続けることができる、つまり、社会が発展していくためには知恵、すなわち人材が必要である」と述べています。  今、延岡市は産業の停滞、少子・高齢化による人口の減少、財政難など将来への悲観的なムードが漂っておりますが、これらの難局を乗り越え、個性的で豊かな延岡の発展を将来に向かって実現していくためには、官民一体となって郷土を愛し、志を持った知恵と行動力のある人材を育てていく必要があると思います。本市の歴史や地域的特色を生かし、夢と希望の持てる延岡市のあすを築く人材の育成について、どのようなビジョンを持っておられるのか、市長の御所見を賜りたいと思います。  次に、市営火葬場・悠久苑の新施設建設についてお尋ねいたします。  このことにつきましては、昨年の九月議会で、私ども明和会の甲斐英孝議員が質問した経緯があります。御承知のように、現在の火葬場は昭和五十三年に建設され、既に二十四年を経過し、施設の老朽化は明らかであります。県内九市の状況を見ると、延岡市と日向市が同様に昭和五十三年の建設であり、県内で最も古い火葬場のようでありますが、日向市では既に十五年度建設着手、十六年度完成に向けて計画が進められているようであります。一般的に、火葬場の寿命は十五年ないし二十年と聞いておりますが、悠久苑につきましては、その寿命は超えており、維持管理にかなりの費用を要しているようであります。この際、人生終えんの旅立ちにふさわしい新施設を建設する考えはないかお伺いいたします。  また、建設準備として広域化を視野に入れた調査、研究等の推進を図ることが必要だと考えますが、そのための建設準備室設置についてのお考えはないのか、あわせてお伺いいたします。  火葬場については、その新施設建設を多くの市民が強く望んでいるところでございますが、延岡市では平成十七年着工予定である清掃工場建設を初め、消防庁舎移転、歴史民俗資料館の建設等々、いずれも市民ニーズの高い事業が控えていることも承知しております。  そこで企画部長にお伺いをいたします。今後、取り組まなければならない大型事業のうち、着工年度のわかっている清掃工場は別として、その他の事業の中で優先順位をつけるとしたら、どのような事業が上位五位までにランクづけされるのかお聞かせください。  次に、介護保険の事業計画の見通しについてお伺いいたします。  本市の介護保険制度運営につきましては、制度の大きな柱である要介護認定がスムーズに行われているとともに、保険財政についても予算の額に見合ったサービス給付がなされていることから、おおむね順調に行われてきたものと考えているところであります。また、本年は三年ごとの介護保険事業計画見直しの年でもあり、これまでの二年間を振り返りながら、よりよい制度づくりに向けたステップアップの年にしていただきたいものと考えているところであります。  そこで、まず市長にお尋ねいたします。私は、介護保険制度について「介護の問題はだれにでも起こり得ることを市民みずからが強く意識するとともに、社会全体で支え合う精神に立って介護が必要になっても、住みなれた場所で暮らしていくことができるまちづくりを進めていくための仕組み」としてとらえていく必要があると考えているところであります。そのようなことから、事業計画の見直しにおいては、その基本となる理念を明確にして市民の理解を得ていく必要があると思っておりますが、御見解を賜りたいと思います。  次に、介護保険制度の課題の一つとしてサービスの質の確保についてであります。従来は措置制度のもとで社会福祉法人による介護サービスが中心であったことから、ほぼ均等なサービスが提供されてきたと思っておりますが、民間のようなサービス事業者が存在するようになったことから、介護の質に差が生じているのではないかとの指摘があります。今後の介護保険制度の定着と信頼性を高める上において、保険者としてサービスの質の確保をどのように行っていくかが重要であると考えますが、計画見直しとの関連の中でどのような取り組みを行っていくのかお聞かせ願います。  また、もう一つの重要課題として施設待機者の問題があります。昨年十一月時点での特別養護老人ホーム入所希望者数は四百十四名で、その後も増加しつつあるとのことでありますが、現時点ではどのようになっているのか、調査がなされておれば待機者数と待機の場所についてお示しください。  また、計画見直しの中で、施設サービスの目標量をどのような考えで策定していくのか、それぞれ福祉保健部長にお尋ねいたします。  次に、若山牧水顕彰全国サミットについてお伺いいたします。  本年十一月に実施が予定されております牧水顕彰全国大会の開催についてであります。郷土の先賢若山牧水を顕彰し、全国の牧水ゆかりの地との交流を深めることは大変意義深いことであり、延岡をPRするまたとない機会でもあります。このたび実行委員会が組織されて、開催に向けその準備が着々と進められていくものと思います。  そこでお尋ねいたしますが、牧水生誕百周年の事業を行った昭和六十年度は、延岡市も多額の助成をして、ちょうちん行列など各種行事が盛大に行われ、市外から来られた方々も大変印象深い催しであったと聞いております。今回、本市に計上された予算は二百八十万円ですが、果たして、これで十分なのかと思っております。全国から訪れるお客さんを「おせったい」の心で温かくお迎えし、延岡のイメージアップにつながるように準備を進めていただきたいと思います。今回の牧水全国大会では具体的にどのような内容が検討されているのか、お伺いしたいと思います。  また、県外からのお客さんも多数見えられるものと予想されますが、これを機会に地元をPRする具体的な計画はないのか、お伺いいたします。  次に、本市の観光振興についてお伺いいたします。  延岡市は、第四次長期総合計画の中で、「東九州の交流拠点都市」を将来の都市像と位置づけており、目標達成に向けて、さまざまな施策に取り組んでいることと思いますが、都市交流に欠かせない高速交通網整備などの都市基盤づくりはもとより「のべおか天下一薪能」や「ゴールデンゲームズinのべおか」に代表される市民イベントの充実による情報の発信と交流人口の増大など、大きな効果があらわれていると考えております。  このような中、今後さらに特色のあるまちづくりを推進し、交流人口の増加を図っていくためには、観光面での施策の充実が欠かせないものと考えております。幸い、本市の観光資源としては「日本の水浴場八十八選」の須美江海水浴場や「日本の滝百選」の行縢の滝などの恵まれた自然、また「かおり風景百選」に認定された「五ヶ瀬川のアユ焼き」「アユやな」に代表される味覚、さらには本市の観光、レクリエーションの拠点施設である須美江家族旅行村など誇れる資源、施設があります。先ほど述べました各種イベントとあわせ、これらの観光資源を生かした施策を充実させることで観光客を誘致し、交流人口をふやしていくことが交流拠点都市を形成する大きな要因と考えているところであります。  現在、浦城、須美江、熊野江地区の海開きの準備や若者を中心とした音楽ライブ「サウンド・ビーチすみえ」の準備が進んでいると伺っておりますが、九州保健福祉大学の学生がふえてきた今日、このような若者が参加しやすいイベントが開催されることは、交流人口の増加、ひいては地域の振興、観光の振興につながるとともに、若者がまちづくりに参加する契機となると考えますが、これまでの観光客誘致活動の方策と効果並びに今後の観光客誘致の推進について、商工部長にお伺いいたします。  次に、中心市街地活性化の推進についてお伺いいたします。  まず、TMO構想の推進についてお尋ねいたします。現在、我が国の経済は大変厳しい状況が続いている中、政府は先月の月例報告で「景気底入れ」を宣言しました。これは海外の景気好転による輸出の回復やデフレ基調の変化などを要因に、今以上景気は悪くならないだろうという判断であると考えますが、一方では、依然として個人消費や企業の設備投資は回復の兆しが見えないという状況には変わりがないようであります。そのような状況の中、地方経済においても「下げどまりつつある」という状況はあるものの、全国的には相次ぐ大型店の閉鎖や中心商業地の落ち込みが進むなど依然として厳しさが続いていると考えます。  本市においても、同様に長引く個人消費の低迷が続く中、これまで商業振興ビジョン、中心市街地活性化基本計画、そして昨年度「延岡市TMO構想」を策定し、商業活性化の方向性や具体的な施策などハード、ソフト両面からの方策が示されたわけでありますが、私は、その中で特にこのような状況にあっては時代に即した消費者ニーズにこたえる特徴的かつ魅力的な個店づくりを含め、商業者の主体的、積極的な取り組みが必要であると考えます。本年度はTMO構想の具体的な促進が図られるものと思いますが、商店街や個店の取り組みやかかわりを含め、TMO構想の今後の取り組みについてお伺いいたします。  次に、御案内のとおり、ダイエー延岡店、アヅマヤ百貨店、そして寿屋と大型店の閉鎖は、周辺住民にとっては食料品、身の回り品を含め、生活に支障を来すなど必需品を購入、消費したくてもなかなかできないという現象が起きているのも現実のようであります。  現在、寿屋延岡店周辺の商店街は、人通りも少なく、にぎわいもなくなってきており、商店街が商業という視点のみならず、地域コミュニティとしての機能を失いつつあり、まちづくりという観点からも深刻な問題であると考えます。こうした中、寿屋延岡店を取り巻く環境も変わりつつありますが、寿屋再開に向けての動きと今後の見通しについてそれぞれ商工部長にお伺いをいたします。  次に、柚木谷川の整備計画についてお伺いいたします。  柚木谷川は、富美山町や柚木町一帯の雨水などを排水する河川であり、下流部は下水道計画において当地区の雨水幹線水路として位置づけられております。私は、昭和六十一年六月議会において柚木谷川の整備を要請いたしましたが、このことについてはこれまでたびたび質問を行ってまいりました。その中で、平成六年十二月議会では水に親しむことができるような親水性や景観に配慮した「水、緑景観モデル事業」での水路整備はできないものかとの提言を行ってまいりました。この提言については、平成十二年六月議会において当局の調査検討の結果、柚木谷川は渇水期に水の流れがなくなることから、事業の採択要件を満たさないとの報告を受けたのであります。このため、通常の三面張りの水路整備でやむを得ないものと理解して、早期の整備を要請してきたところでございますが、水路整備の実施時期につきましては、水洗化率が七〇%ないし八〇%に達したときが目安になると聞いております。富美山町は平成十一年度に汚水整備がほぼ完了し、水洗化率も既に八〇%を上回っている状況であります。そのため生活排水による汚濁も改善されて、以前に比べると水もかなりきれいになり、魚が泳ぐ姿が見られるようになりましたが、水路の中には雑草等が茂り、流れが滞留しているので、見た目の環境が悪く、維持管理上も支障があると思われます。また、最近では、台風などの豪雨による浸水被害も発生しており、雨水を速やかに排除するための雨水幹線として早急な整備が求められているところであります。  そこで、平成十二年度から調査測量や関係機関との協議など、事業着手に向けた取り組みを進めておられますが、今後の柚木谷川の整備計画はどのような予定になっているのか、都市整備部長にお伺いいたします。  次に、スポーツ振興についてお尋ねいたします。  平成十二年九月に文部科学省が発表した「スポーツ振興基本計画」に提言されている「総合型地域スポーツクラブ」は、身近な生活圏である中学校区程度の地域で学校体育施設や公共スポーツ施設を拠点としながら、生涯スポーツを推進するものであります。この基本計画は複数のスポーツ種目が用意され、子供から高齢者まで、あるいは初心者からトップレベルまで、年齢や技術に応じて定期的に活動できるというものであります。文部科学省は、この総合型地域スポーツクラブの設立などにより、現在三五%と言われる成人の週一回のスポーツ実施率を五〇%に引き上げたい考えであり、平成二十二年までには全国の市町村に少なくとも一つは育成する到達目標を掲げております。
     そこでお尋ねいたしますが、本市の総合型スポーツクラブへの具体的な取り組み状況と県内各市の状況についてお聞かせください。  次に、ジョギングロードの整備促進についてお尋ねいたします。  御承知のように、本市は五ヶ瀬川、大瀬川、祝子川、北川など市内を多数の河川が流れ、大きな特徴ともなっております。その河川沿いの堤防を活用したジョギングコースについては、旭化成陸上部の練習する祝子川沿いのオリンピアロードがありますが、本市にはその他にも潮風サンロードを初め、距離表示をしたコースが数多く設置してあるのは御承知のとおりであります。その中でも、大瀬川・五ヶ瀬川沿いの堤防を利用したジョギングコースについては、先月行われました「ゴールデンゲームズinのべおか」の選手の皆さんを初め、毎年合宿に訪れる社会人、高校生アスリートの練習コースとなっております。また、健康維持のために走ったり歩いたりする市民もたくさんいらっしゃいます。市内の中心に位置するこのコースは「アスリートタウンのべおか」の顔となるものと考えます。ぜひとも、関係機関と協議を進め、オリンピアロードに匹敵するようなジョギングコースとして整備を進めていただきたいと思うところでございます。  現在、野田地区の区画整理事業、インターアクセス道路等の工事が進んでいる中で、安全に利用できるコースとして整備をお願いしたいと考えておりますが、今後の整備計画についてお聞かせください。  以上で壇上からの質問を終わりますが、答弁によりましては質問席からの再質問もあろうと思います。よろしくお願いいたします。ありがとうございました。 (降壇) 〔市長(櫻井哲雄君)登壇〕 ○市長(櫻井哲雄君)  ただいまの新名議員の御質問にお答えいたします。  まず、今後の事業展開に臨む決意についてのお尋ねでございます。本市は、これまで長期総合計画に基づき、二十一世紀の基盤づくりに取り組んでまいりましたが、御案内のとおり、近年の地域経済の低迷等により、本市を取り巻く状況は厳しいものがございます。このことは、全国の地方都市に共通する状況ではありますが、本市におきましては、これからの高速道路時代に向け、通過都市にならないまちづくり、都市間競争に負けない魅力あるまちづくりが求められております。そのためには、大学を活かしたまちづくりや地域産業の振興など、活性化のための基盤整備に取り組むとともに、医療や福祉、教育等、市民生活基盤の整備を図りながら、住み続けたい、住んでみたいと思っていただけるような延岡の実現に、全力で取り組んでいく所存でございます。  次に、九州保健福祉大学薬学部のその後の経過、今後のスケジュール及び校舎建設についてのお尋ねでございます。薬学部設置に対する財政支援につきましては、三月議会で議決をいただいたところでありますが、ちょうど、国におきましても大学の持つ知的資源や科学技術の振興による新たな産業政策が取り組まれつつあり、薬学部の設置により、保健・福祉・医療系の大学として内容、質ともに充実する九州保健福祉大学には大きな地域貢献が期待できます。学生の消費等による地域経済の底辺拡大はもとよりでありますが、今後、人々の健康への関心が高まる中、産学官連携による地元企業の新たな産業展開、医薬原料となる植物や薬草等の産地化による農林水産業の振興、さらに市民の健康づくりや生涯学習の充実を図るための活用も考えられます。近い将来到来する本格的な高速道路時代を生き抜くための基盤整備を今のうちから進めていかなければなりませんが、そのためにも地域活性化につながる基盤の一つとして、大学の活用を進めていきたいと思っております。  お尋ねの薬学部設置につきましては、四月二十三日に文部科学省への認可申請が行われた後、五月十六日に大学設置審議会への諮問がなされ、手続は順調に進んでいると伺っており、今後、審議会での審査を経た後、十二月に認可される予定でございます。  また、校舎建設等につきましては、市としても地元業者活用を強く要望し、現在、学校法人高梁学園の方で、地元業者発注に向けた作業が進められております。今月中には入札が行われるとお聞きしておりますので、地域産業への貢献も大きいものと考えているところでございます。  次に、PFI導入についてのお尋ねでございます。御案内のとおり、民間の経営ノウハウや資金を使って社会資本の整備を行うPFI事業は、国や自治体の財政負担を抑制する効果があると言われております。全国的には、既に公共施設の整備、運営にこの手法が一部導入されており、また、従来の方式に比べ建設費、運営費等の総事業費は二、三割程度軽減される事業もあると聞いておりますが、PFI事業の導入においては、大手企業等が参加するケースが多く、本市での導入に当たっては、手続の複雑さ、導入する施設の選定等に加え、地元業者の活用も大きな課題になってまいります。しかしながら、今後の財政負担の軽減を図るためにも、こうした課題の調査研究を進めながら、十分検討してまいりたいと考えております。  次に、本市のあすを担う人材の育成についてでございます。経済システムの変換や少子・高齢化、高度情報化といった社会情勢の変化は、生活や産業など幅広い分野における変革を求めております。地方においても例外ではなく、これらの変化に対応するため、これからの時代を担う人材の育成は重要となってまいります。本市でも、昨年末策定した第四次長期総合計画・後期基本計画において、二十一世紀の人づくりを重要課題の一つとして位置づけたところであります。これまで出前講座や各種研修等を活用した人づくりの取り組みを進めてまいりましたが、今後は、若山牧水、後藤勇吉といった郷土の先賢や、地域の伝統である「おせったい文化」はもとより市民大学院など、九州保健福祉大学の活用等を図りながら、まちづくり人材の育成に取り組んでまいりたいと考えております。  次に、介護保険事業計画の見直しについてであります。この計画は、国・県の指針に基づき、本市の長期総合計画、その他の関連する計画等を踏まえるとともに、高齢者保健福祉計画との整合性を図りながら、今後の介護保険施策の方向を定めたものでございます。策定に当たりましては、「自立と尊厳を尊重した思いやりのあるまちづくり、活力にあふれ、心豊かに安心して暮すことのできる地域社会づくり、心身ともに健やかな人づくり」を基本理念といたしております。  今後の見直し作業におきましても、この基本理念を明確に打ち出し、これまでの実績を十分に評価・分析するとともに、高齢者保健福祉懇話会等におきまして、さまざまな立場からの御意見を参考にさせていただきながら、進めてまいりたいと考えております。  次に、若山牧水顕彰全国大会についてでございます。まず第一点目は、大会に向けての準備態勢についてでございます。若山牧水顕彰全国大会は、市制七十周年事業の先駆けといたしまして、牧水と短歌を通して、全国の牧水ゆかりの地と交流を深めることを目的としております。この全国大会を市民挙げての大会として盛り上げていくために、五月三十日に、市内各関係団体の方々と行政とで組織します「若山牧水顕彰全国大会実行委員会」を発足したところでございます。また、実行委員会の中に「おせったい部」を設け、市外から来られる御客様に対しまして、おせったいの心でお迎えするための検討が進められているところでございますので、実行委員会の協力を得ながら、延岡から牧水を全国に情報発信してまいりたいと考えております。  次に、全国大会の具体的内容と、県外からのお客さんに地元をPRする計画についてでございます。全国大会の具体的な内容につきまして、実行委員会では、全国各地での顕彰事業の事例発表や講演会、また延岡開催を特徴づけるものとしまして、ちょうちん行列等が検討されているところでございます。また、県外から見えられるお客さんに地元をPRする計画といたしましては、市内の牧水下宿跡、城山探訪等の牧水ゆかりの地ツアーや延岡市内の観光資源の活用、さらには周辺の東郷町、高千穂町等、観光地へのオプショナルツアーにつきまして、宮崎交通やTR高千穂鉄道とタイアップできないか、現在実行委員会のおせったい部会で検討されているところでございます。  以上でございます。 (降壇) 〔企画部長(楠葉秀三君)登壇〕 ○企画部長(楠葉秀三君)  お答えいたします。  今後の大型事業と優先順位についての御質問でございます。今後の重点事業につきましては、高速道路関連事業や救急医療体制の整備、消防庁舎の移転新設、あるいは中心市街地の活性化、(仮称)歴史民俗資料館の建設など、第四次長期総合計画に位置づけたところでございます。その具体的な実施に当たりましては、市民生活の安定を常に念頭に置かなければなりませんが、国・県の補助制度の導入や、用地取得など実施に当たっての条件整備もございますので、今後の財政計画に十分留意しながら、実施スケジュール等を総合的に判断してまいりたいと思っております。  以上でございます。 (降壇) 〔市民環境部長(津田 勇君)登壇〕 ○市民環境部長(津田 勇君) お答えいたします。  新火葬場の建設についてのお尋ねでございます。火葬場の管理につきましては、今まで随時必要な補修を行い、住民サービスの低下を招かないよう努力してまいったところでございます。特に、今年度は火葬炉の状態を正確に把握するため、炉の製造メーカーによる点検を実施したところでございます。今後は、この点検結果に基づき年次的、計画的に整備を実施してまいりたいと考えております。  しかし、議員御指摘のとおり、悠久苑は建設後二十四年を経過しておりまして、適正なメンテナンスを進めるにいたしましても、老朽化は年々進むわけでございますので、今後は、新設につきましても広域化を視野に入れながら調査・研究を深めてまいりたいと考えております。  次に、建設準備室設置についてのお尋ねでございますが、当面は担当課において調査、研究を進めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 (降壇) 〔福祉保健部長(夏田邦裕君)登壇〕 ○福祉保健部長(夏田邦裕君)  お答えいたします。  まず、介護保険のサービスの質についてのお尋ねでございますけれども、御案内のとおり、多くの事業者の方がサービスを提供するようになりまして、この制度のスムーズな運営のためには、その内容の充実は非常に重要な課題となっております。そういったことを考えまして、今後の介護保険事業計画の見直しの中でもこれらのことを検討する必要があると考えておりまして、既に実施をしております特別養護老人ホーム、そういったところへの介護相談員派遣を、老人保健施設とかグループホーム、そういったところへ拡大しておりまして、それとあわせまして、県など関係機関と連携を図りながら、在宅サービスにおけるいわゆるケアプラン等、サービスの内容、それの評価分析、そういうものを実施していく、今後の事業計画の中で盛り込んでまいりたいと考えております。  次に、特別養護老人ホーム入所希望者についてのお尋ねでございますけれども、一番直近の五月一日でございますが、それの調査によりますと、入所希望者は四百九十六人となっておりまして、具体的にその内訳を見てみますと、老人保健施設入所中の方が百二十二名、それから介護療養型医療施設入所中の方が二十三人、それから病院に入院中の方が百七人、それから自宅とかグループホーム等での在宅サービス利用者が百七十三人、家族による介護を受けている方が七十一人というふうになっておりまして、今具体的な数字を挙げましたように、入所希望者のうち、約八割強の方がいずれかの施設で何らかの介護を受けているというのが実態でございます。  最後に、施設サービスの目標量の算定についてのお尋ねでございますけれども、今回の介護保険事業計画見直しに当たりましては、国が示した基準を参考にいたしますとともに、今申し上げました入所申し込み者の状況についてさらに細かな分析を行いまして、適切な整備目標を立てていきたいというふうに考えているところでございます。  以上でございます。 (降壇) 〔商工部長(大谷 建君)登壇〕 ○商工部長(大谷 建君) お答えいたします。  まず、観光客誘致についてのお尋ねでございます。本市ではこれまでアユやな、日豊海岸、また滞在型で一日楽しく遊べる須美江家族旅行村などすぐれた観光資源のPRといたしまして、雑誌広告やパンフレット作成、また福岡や大分方面へ三北との合同観光宣伝隊を派遣し、観光客誘致を行ってきております。特に、最近では、エージェンシーを訪問したり、宮崎県福岡事務所との連携により西日本地域を重視したPRも行っておりますが、国道三八八号沿いでは大分ナンバーの車がふえておりますし、先日福岡、長崎から本市を訪れましたモニターツアーの皆さんからも好印象を持っていただいたことなどから、徐々に効果が出てきているものと思っております。また、現在、延岡観光協会のホームぺージを作成中でございますが、今後、従来の方法に加えまして、イベントを絡めた観光客の誘致なども含め、さらに効果的、効率的なPRに取り組んでまいりたいと考えております。  次に、商店街や個店の取り組み等を含めたTMO構想の今後の取り組みについてのお尋ねでございます。御案内のとおり、延岡市TMO構想は、ハード・ソフト両面から四十五の事業を実施可能なものから段階的に実施をしていくことにいたしており、本年度は商業者の意識高揚と中心市街地のにぎわい創出のため、「商人塾」の立ち上げ、それから市民参加の仕組みづくりのための「まちなかイベント工房」の設置を予定しております。また、現在、山下新天街で開催中の延岡門前市をさらに充実させるなど、ソフト事業の促進に努めていくとともに、商店街が実施主体となるハード事業に向け、関係者との合意形成を図っていくことにいたしております。このほか、昨年度、商業者を中心に作成しました「おせったいのすすめ」を実践するため、「おせったい推進グループ」を立ち上げ、商業者の主体的かつ積極的な取り組みを促進しながら、活性化に取り組んでまいりたいと考えているところでございます。  次に、寿屋延岡店再開への動きと今後の見通しについてのお尋ねでございます。議員御指摘のとおり、寿屋延岡店の休業は、周辺住民にとりまして、生鮮食料品や日用品等の購入に支障を来し、また、周辺商店街の人通りが減少するなど、市民生活や商店街にも大きな影響が出てきており、延岡店の再開は当面する重要な課題であると認識いたしております。このため、去る五月十六日、商工会議所とともに、寿屋本社を訪ね、早急な再開を要望したところでございますが、現時点では、施設の老朽化や多層階という構造的な問題、流通上の面から延岡店の引き受け先が見つかっていないのが現状でございます。また、新聞等で報道されておりますとおり、今後の見通しにつきましては、寿屋の不動産管理会社としての再生計画の提出が予定されております七月が判断する一応のめどと思われますので、さらなる情報収集に努めるとともに、関係機関と連携をしながら、今後の対応を検討してまいりたいと考えているところでございます。  以上でございます。 (降壇) 〔都市整備部長(原田博史君)登壇〕 ○都市整備部長(原田博史君)  お答えいたします。  初めに、柚木谷川の整備計画についてでございますが、柚木谷川につきましては、周辺地域の雨水幹線として位置づけ、平成十二年度に測量設計を実施し、事業化に向けて関係機関と協議を進めてきたところでございます。現在、県におきまして、お尋ねの柚木谷川付近の県道岩戸延岡線の改良計画が進められているため、この計画との調整を図っているところでございます。早期整備の必要性については十分認識しておりますので、県道改良計画との事業調整を行い、なるべく早く事業化できるよう努力してまいりたいと考えております。  次に、ジョギングロードの整備についてでございますが、議員がおっしゃられましたように、大瀬川、五ヶ瀬川の堤防を利用した本コースは、旭化成陸上部や合宿で本市を訪れました日本のトップアスリートの練習コースとしてだけでなく、健康維持のために朝夕には多くの市民の皆様にも頻繁に利用されております。本コースの中で河川沿いにほとんど用地がなく、最大のネックでありました天下橋上流からうぐいす団地までのおよそ四百メートル間につきましては、国土交通省の御支援によりことし三月に開通し、安全性が確保され、市民の皆様に大変喜んでいただいているところでございます。  今後の整備区間につきましては、一般車両と並行して走らなければならない区間や市道と交差する区間の安全確保など、ほとんどが堤防と河川区域内の整備となります。河川管理上、上流に向かっておりる取りつけ道路の設置ができないことや松山橋付近に堤外民地があり、用地の確保なども課題として残っております。今後とも国土交通省との協議調整を行い、御協力を得ながら、また、関係者の意見も伺いながらより安全に利用できるよう、整備に努めてまいりたいと考えておりますので、御理解いただきたいと思います。  以上でございます。 (降壇) 〔教育長(牧野哲久君)登壇〕 ○教育長(牧野哲久君)  お答えいたします。  総合型地域スポーツクラブについてのお尋ねでございます。総合型地域スポーツクラブへの本市の取り組みについてでございますけれども、現在、各関係者が研究を進めている状況でございます。昨年六月に南方小学校におきまして体育指導委員の皆さんを中心に多種目のレクリエーション型クラブが創設されました。また、本年五月からは舞野地区においても同様のクラブが創設され、週一回のペースで開催されております。私どももこのような自主的な活動を定着発展させることが、本市の特性に応じた総合型地域スポーツクラブの設立につながっていくものと期待をいたしているところでございます。  なお、県内各市の状況でございますけれども、各市とも現時点では設立されておらず、体育指導委員や小中学校教諭、社会体育関係者等で研究中であるというのが実情のようでございます。  以上でございます。 (降壇) ○議長(戸田行徳君)  新名種歳議員の再質問を許可いたします。 ○二〇番(新名種歳君)  市長初め皆さんから大変前向きな御答弁をいただきまして理解はできましたけれども、時間、若干残っておりますから、さらに理解を深めてまいりたいと思います。  まず、悠久苑の件についてであります。企画部長の答弁では、長期総合計画の位置づけにはないようでありますけれども、今後、早急なる条件整備が必要であります。ぜひとも、念頭に置いていただきたいものだと、そういうふうに考えております。私は、最近火葬場に出向いたことがございますが、その際、火葬場周辺には遺族の気持ちを和らげるかのように花が植え込んであります。サルビアでありました。私もこの花を見て、何となく心和むものを感じたわけであります。現場の火葬場管理者のこのような心配りにまずもって感謝を申し上げたいと思うわけであります。  そこで、質問でありますが、火葬炉の点検結果を踏まえ、計画的に整備を実施したいという答弁でありましたが、具体的にはどのような整備を実施するのか、お聞かせいただきたいと思います。  また、建設準備室設置については、担当課において進めるという御答弁でありますが、私が今の火葬場を見る限り、それでは間に合わないのじゃないかなという気がしてなりません。もっと積極的に取り組むべきではないかと思いますが、その点どのようにお考えでしょうか、お聞かせ願いたいと思います。  さらに、介護保険制度における施設待機者についての再質問をいたします。現在、特別養護老人ホームへの入所を申し込んでいる方につきましては、老人保健施設や医療機関、その他の介護施設等に入所あるいは利用している方が多いということでありました。介護保険制度が始まり、いわゆる行政の措置から個人と施設との契約という形に変わっていることが大きな理由と考えますが、現状のままではますます待機者数がふえ、真に入所が必要な方への施設サービスが提供されないのじゃないかと懸念しているところであります。このことにつきましては、保険者として何らかの対応が必要ではないかと考えますが、福祉保健部長の御所見を賜りたいと思います。  それから、サミットの問題であります。こよなく酒を愛し、旅を愛したのが牧水であります。その牧水が信州小諸に滞在した折に詠んだ歌が「白玉の歯にしみとおる秋の夜の酒は静かに飲むべかりけれ」であります。そして、ことし開催されます全国大会は時あたかも十一月、まさしく秋であります。そこで、私からの提案でございますが、この全国大会とアユやなをタイアップできないかと思うのであります。つまり、全国から旅をして来延する方々をアユやなと地酒でもてなしてみてはどうでしょうか。本市の観光の目玉はアユやなであります。市街地でアユやなを堪能できることは最高のもてなしである、そういうふうに思われます。そのことが交流拠点都市を標榜する本市の真骨頂であり、おせったいの心であると確信いたします。補正を組んででも実現してほしいと考えますが、市長の再度の御所見を賜りたいと思います。  中心市街地の活性化の問題であります。アヅマヤ跡地は現在建物の撤去工事が行われておりますが、周辺の商店街の回遊性、かいわい性を広げていくための方策、あるいは集客性の高い施設が必要であると考えますが、このことについて御所見を賜りたいと思います。  総合型地域スポーツクラブの取り組み状況の一端は理解できましたが、いろいろと課題も多いようであります。やはり一番問題となりますのが施設の確保であると思います。いろいろアスリートタウン延岡として大会開催がありますけれども、このことについて市の予算では大変難しいようでありますので、これをひとつ総合建設は困難ということでありますので、県の施設の分散配置を考えていく必要があると思いますが、そのことについて御所見を賜りたいと思います。  以上であります。 ○市長(櫻井哲雄君)  牧水の全国大会に関連しての再質問でございましたが、この大会を十一月に開催するようにいたしましたのは、おっしゃるようにこの時期が本市が誇る秋の風物詩アユやなの時期であることを強く意識して予定したものであります。来延される方を中心に御案内することになりますが、恐らく市街地の真ん中にやながかかっており、そのすぐそばで延岡の地酒とともにアユ料理を堪能できるということに驚かれ、かつ喜ばれるんじゃないかなと思っております。いずれにいたしましても、現在実行委員会の企画部会、おせったい部会で詰めておりますので、そのことを含めまして、十分連携をとりながら延岡のおせったいの心意気が示せるように努力したい思っております。  以上でございます。 ○市民環境部長(津田 勇君)  火葬場に対し二点のお尋ねであったかと思います。  まず、火葬場の今後の整備の考え方についてでございますが、これまでは補修箇所について応急的に修理を行ってきたところでございます。今年度、初めて火葬炉の総合的な調査診断を行ったところでございます。近いうちに調査報告書が提出されることになっておりますので、内容を詳細に検討いたしまして、安定的な管理運営ができるように、緊急を要する箇所から年次的、計画的に整備を実施してまいりたいと考えております。  次に、建設準備室についての再度のお尋ねでございますが、火葬場については、今後どうあるべきかなどを幅広く多角的に検討する項目が非常に多くございます。まずは基礎的な入り口の整備が必要であると考えておりますので、当面は担当課内に係長クラスを中心とした調査研究チームを設置して作業を進めたいと考えております。  以上でございます。 ○福祉保健部長(夏田邦裕君)  お答えいたします。  特別養護ホームなど、いわゆる施設待機者が多いわけでございますが、これについて保険者として、これは市でございますけれども、何らかの対応がという御質問でございますけれども、確かに、おっしゃいますように、介護保険という新たな制度が導入されまして、契約という形で自由に施設の申し込みができるようになりまして、先ほど具体的数字を申しましたように入所希望者も増加しているのが実情でございますけれども、ただ、これは延岡市だけの問題ではございませんで、全国的に同じような傾向ということでございまして、そういう実態を踏まえまして、国におきましてもこの介護保険関係のいろんな施設、そういったもののそれぞれの施設の役割といいますか、そういうものを明確に位置づけをいたしまして、それぞれの施設の運営基準とか、そういったものを見直しまして、議員さんがおっしゃるように、要介護の高い方とか、ひとり暮らしの高齢者の方とか、本当に入所が必要なそういった方がある意味で優先的に入所ができるような、そういうものに改善していくという、国の動きもございますので、私どもといたしましても、そういった実態を踏まえながら、新たな入所のシステムづくりといいますか、そういうものにつきまして、いろんな関係する施設とも協議を重ねて検討してまいりたいというふうに思っているところでございます。  以上でございます。 ○商工部長(大谷 建君)  お答えいたします。  中心市街地の回遊性、かいわい性についてのお尋ねでございます。御案内のとおり、アヅマヤ跡地は現在取り壊しが進められておりまして、駐車場としての整備が進められることになっておりまして、その跡地をどうするかということにつきましては、若手商業者で組織をされましたVOC(ボク)延岡を中心にいたしまして、集客性を高めるための方策、こういうものの検討をこれからされていくというところでございます。また、アヅマヤ跡地に隣接いたしております山下の旧JA延岡の岡富支店跡地、これをコミュニティ広場として整備いたしましたので、現在行われております山下新天街での延岡門前市と連動いたしまして、回遊性、かいわい性というものが広がっていくんではないかと期待いたしているところでございます。TMO構想にありますとおり、商店街の活性化のためには着実に実施できることを段階的に実施し、延岡らしさ、延岡ならではの魅力を再構築していくことが重要であると思っております。商工会議所とともに、商業者の主体的な取り組みをこれから支援をしてまいりたいというふうに考えているところでございます。  以上でございます。 ○教育長(牧野哲久君)  お答えいたします。  総合運動施設の県内分散配置についてのお尋ねでございます。スポーツ関係の県営施設の分散配置につきましては、これまでも県の市長会、そして私どもの教育長会、さらには県北選出の県会議員の先生方を通して要望してきているところでございますけれども、これからもさらに強く要望してまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(戸田行徳君)  これをもって新名種歳議員の総括質疑及び一般質問を終了いたします。  これより一四番 湯浅啓祐議員の総括質疑及び一般質問を許可いたします。 〔一四番(湯浅啓祐君)登壇〕 ○一四番(湯浅啓祐君)  ただいまより通告順に従い総括質疑並びに一般質問を行います。市長初め関係当局の前向きにして明快な答弁を期待いたします。  まず、新清掃工場建設に係る地元の問題についてお伺いいたします。  本市におけるごみ焼却工場の歴史を見てみますと昭和十一年、東浜砂町に一日当たり十九トンの焼却処理可能な工場が初めて建設され、昭和三十七年には三十トンに増設されました。昭和四十九年に現在地である長浜町三丁目に旧工場が完成し、現在の清掃工場は昭和六十年に建設され、既に十六年を経過しています。この間、清掃工場や下水処理場が稼働しているために生じる焼却灰やにおいの問題、市内外から毎日持ち込まれるごみの搬入車両による問題、その他地区住民でなければわからないさまざまな問題が発生している実態にあります。これらの問題に対する当局の地元への配慮が今まで不十分であったことについては、クリーンセンターが開催してきた地元への説明会でも住民からの強い不満の声が出されていることは市としても十分御承知のとおりであります。今後公共事業を進めていくためには、地元住民の理解を得るためにも、特に環境施設については事業着手中だけではなく、施設が完成した後も日常的に十分な配慮が必要ではないかと考えるものですが、市長の御所見をお聞きしたいと思います。  次に、予定では平成二十年度完成予定の新清掃工場の建設に当たっての基本的な考え方についてお聞きしたいと思います。建設される新清掃工場は、地元にとってもよい施設でなければなりませんし、また、工場で働く人にとってもよい施設でなければなりません。そのためには、公害のない環境に十分配慮した立派な施設でなければならないことは当然のことと考えますが、改めて市長の御見解をお伺いしたいと思います。  また、長浜町三丁目と東浜砂町には、文化センターやヘルストピア延岡、体育館、野球場、サッカー場など、立派な施設ができてはいますが、特に、文化センター周辺は緑が少ないと感じています。ことしのアースデーでは「五ヶ瀬川ふるさと水回廊倶楽部」が五ヶ瀬川沿いに桜の木を植えたように、花や木を植栽するなど、環境には常に気を配っておくことは大事ではないかと考えます。あわせて御所見をお伺いしたいと思います。  次に、地域間競争と交流人口拡大の問題について質問いたします。  本市の第四次長期総合計画には、基本目標のうちの一つに交流ネットワーク都市を目指すとあり、広域的な視点に立った交流と連携によるまちづくりが必要とうたわれています。しかしながら、具体的なテーマの設定が乏しく、流入人口をふやしていくための一貫性のある施策が弱いのではないかと考えます。本市の人口は、昭和五十七年の十三万六千九百人をピークに年々減少しています。九州保健福祉大学の開学で減少傾向に歯どめがかかってはいますが、この間の大幅な人口の減少は、市民の暮らしにさまざまな形で影響を与えています。今後人口が大幅にふえることは期待できない中にあっては、市外からの流入人口をふやし、まちを活性化していくことはますます必要であります。全国的に見ると一度は行ってみたいと言われ、注目を浴びているまちは、実にさまざまな取り組みを展開しています。予算も余りかけずにやれることもあるのではないかと考えるものであります。そこで何点か提言をしたいと思いますので御所見をお伺いしたいと思います。  一、近隣市町村との間で、お互いが持っている公園や施設の相互利用の促進を図り、利用者をふやしていくべきだと考えます。近年、どこの自治体も財政難と言いながら、地域の活性化のためという理由で莫大な金をかけて文化施設や温泉、公園などをつくっています。その結果、どこの施設もそのあおりを受けて、利用者が減り、経営が厳しくなっているところもあるやに聞いています。そこで、本市にある施設を他の市町村の人にも市民と同じ条件で開放していく考えはないか。例えば、ヘルストピア延岡などは、七十歳以上の高齢者の割引きなどはすぐにでも実施すべきであると考えますが、いかがでしょうか、御所見をお伺いいたします。  アスリートタウン延岡補助制度は、今までに多くの市外からの合宿の誘致で成果を上げておりますし、市内の施設を今まで以上に積極的に開放し、宣伝していく必要もあるのではないかと考えます。また、それぞれの自治体が近隣の市町村にある同じようなものを金をかけてつくっていくという手法は、財政的に見てもむだであり、お互いのまちの住民が同じように利用できれば、何も同じものを幾つもつくる必要はなくなると思いますが、いかがでしょうか、御所見をお伺いいたします。  二、次に、延岡市内版のスタンプラリーの取り組みの件についてお尋ねいたします。市民の方からの声でありますが、先日、東京と北九州から知人が延岡を訪れた際に、「まるごと延岡・のべおか再発見」に掲載されているところを何日かかけて案内したそうであります。須美江の七ツ島展望台、愛宕山、城山から見た景観、金堂ヶ池や完成間近の沖田ダムなど、ふだんに我々市民が行っているところが都会の人にとっては「街の近くに、これだけの景観のものがあって本当にすばらしい」と絶賛して帰っていったとのことでありました。そこで、延岡のよさについて、まず市民が認識を新たにするため、何かのイベントに合わせて市内のレクリエーション施設や公園、ヘルストピア延岡などの数ヵ所を指定した延岡版スタンプラリーを実施したらいいと思いますが、御所見をお伺いしたいと思います。  三、次に、サンビーチすみえの利用料金の件について質問いたします。この件については、以前に何回か質問させていただいていますが、改めてお考えをお伺いしたいと思います。須美江家族旅行村に行くたびに感心しているのですが、水族館の内容がリニューアルされ、すばらしいものとなっています。特に子供たちには見せたいものがたくさんあり、入場者が一段とふえることを願うものであります。そこで、ビーチの森すみえと水族館の利用者をふやしていくために、共通入場券を発売したらどうかと考えます。椎葉村の鶴富屋敷と民俗博物館は、ことしの四月から共通入場券を発売し、入場者がふえているとのことであります。御所見をお伺いしたいと思います。  四、次に、延岡市のイメージアップの問題についてお伺いいたします。市外から延岡を訪れる人が、まず最初に延岡のまちの印象をどう感じるか、それは延岡駅ではないかと考えます。駅におり立った人に対してまた延岡に来てみたいと思ってもらうためにも、駅とその周辺の取り組みはまだまだ不十分であります。延岡駅とその周辺を延岡のショールームと考え、施策を講じていくことについてどのように考えられているのか。また、そうであるためには、延岡駅とも連携して取り組んでいくことも必要だと考えますが、あわせて御所見をお伺いいたします。  次に、JR日豊本線の複線化の問題についてお尋ねいたします。
     公共交通機関のネットワークを全国的に見てみますと、太平洋側の方が日本海側に比べて一段と整備されているようであります。しかし、これが一たん九州に入ると逆に西高東低となっています。JR鹿児島本線の複線化も門司港から八代間は既に終了しており、高速道路も開通、現在は新幹線の二〇一三年全線開通を目指して整備が行われています。これに比べて県内においては高速道路の整備が急ピッチで進んではいますが、全体的に見て、我が県北地域の公共交通網整備のおくれはいかんともしがたい状況と言えます。そのために政治、経済、文化、教育等のあらゆる面でマイナスの影響を受けていると言えるのではないかと考えるものであります。公共交通ネットワークの九州における東西間の格差はますます広がりつつあります。これは政治による差別であり、このことを市長はどのように受けとめておられるのか、お聞きしたいと思います。  また、複線化の取り組みについては、このような現状を国に対して強く主張していくべきではないのか。別の視点から考えると、子供や高齢者、障害者などの交通弱者や延岡・宮崎間の通学・通勤者にとっては、日豊本線が複線化され、時間短縮や増便が図られれば、利便性が増し、沿線住民にとっても喜ばれることになるのではないかと考えます。市長は、JR日豊本線の複線化についても、高速道路と同じように積極的に取り組んでいくべきであります。御所見をお伺いいたします。  次に、高齢者が安心して暮らせるまちづくりについて質問いたします。  平成十三年度の高齢者実態調査結果によりますと、本市の人口に占める高齢者の割合は年々高くなり、六十五歳以上の高齢化率は平成十三年十月一日現在、二一・一%であります。その実態を見てみますと、寝たきりや痴呆症、ひとり暮らしの方や夫婦だけの高齢者世帯が多くなり、日常生活を営んでいく上で、本当に大丈夫かなと思われる人に出会うことが最近では非常に多くなりました。昔は親子三世代の家族が揃った家庭が多く見られましたが、現在では核家族化が進み、若い人たちのマンション住まいもふえ、地域によっては高齢者だけが暮らす世帯もふえています。医療費の負担もふえ、また新たに介護保険料の負担も加わり、細々とした年金収入だけでは何とも心細いと言われる高齢者の声もよく聞かされます。明治、大正、昭和の戦争と激動の時代を生き抜き、家族を養い、今日の日本の平和と繁栄を支えてきた人生の大先輩である人たちに対して、今まで以上に温かい思いやりのある福祉施策の充実を望むものであります。市長の御見解を賜りたいと思います。さらに二点について質問したいと思います。  一、高齢者が安心して暮らしていける最低限の条件としては、近くで買い物ができ、バス停が近くにあり、また近くに身寄りや知人がいることではないかと考えます。中心市街地には空き店舗が目立ち、国道沿いなどの郊外に店舗が集中している現状では、高齢者にとって日常の買い物もまた大変なようであります。高齢者の日常生活に対する支援策について、基本的な考え方をお聞きしたいと思います。  二、高齢者向けの住宅の問題についてお伺いいたします。市営住宅の中の高齢者用の住宅は、年々増加しているようでありますが、入居を希望していると思われる世帯は現在どのくらいいると思われるのか。また、市営住宅に入居している方々の中にも、高齢者用の部屋への入居を希望している方もいらっしゃると思いますが、その現状を把握しておられれば教えていただきたいと思います。  次に、こども療育センター設置の問題についてお尋ねいたします。  在宅障害児の療育機能の充実については、以前は清武町にある県立こども療育センターまで出かけていく必要があったことから、子供の身体的負担はもとより、親にとっても経済的負担もあり、現在は健康管理センターにおいて巡回療育相談が実施されています。一年間に十八回程度、県こども療育センターに実施をお願いしていますが、まずその利用状況はどうなっているのかお伺いいたします。  利用者のお話をお伺いしますと、一回の相談に対応していただける数に制限があるため、受診予約が二、三ヵ月後しか空いてないという状況もあるとのことであります。この問題に対しては、延岡市議会としても平成十三年六月議会で請願を採択しておりますし、県に対して、巡回相談の回数をふやしていくことと、県北へのこども養育センター設置を強く働きかけていただきたいと考えます。当局の御所見をお伺いいたします。  次に、大瀬町児童公園の蒸気機関車・通称デコイチの保存の問題について都市整備部長にお伺いいたします。  今では全国的に珍しくなった、昔懐かしい蒸気機関車が旧国鉄OBの方々によって保存の努力がなされていることは御承知のことと思います。この蒸気機関車も雨ざらしのため年々さびによる侵食が激しくなってきております。蒸気機関車保存会によって、屋根の設置に必要な資金集めが行われていますが、市としても「市民が残していくべき貴重な産業文化財」として保存していくため、支援していく必要があると考えていますが、御所見をお伺いしたいと思います。  次に、東浜砂町、浜砂町及び長浜町の大雨時の排水対策についてお伺いいたします。  東浜砂地区は、毎年のように何回か大雨のときに道路が冠水し、住宅のそばまで水があふれてきています。また、浜砂町から長浜町にかけては、昨年十月十七日に県北を襲った集中豪雨で、収穫前の稲穂が水につかり、ビニールハウスも大きな被害を受けています。御案内のとおり、東浜砂町には、浜砂排水機場がございます。にもかかわらず、東浜砂町と浜砂町の一帯が毎年のように水の被害におびえなければならないのはなぜなのか、地元の住民にとっては大きな問題となっています。集中豪雨の後の昨年十月に、国土交通省が行った地元住民への説明では、排水ポンプを作動させる基準としては、河川の外水の高さが内水より水位が高くなった場合には、外水からの浸水を防ぐために水門を閉め、排水ポンプを作動させ、内水を排除させるということであり、外水の水位が低いときにポンプを動かすと機械を傷めるので、できないとの説明でありました。しかし、平成十一年一月に、東浜砂町で行われた地元住民と当時の建設省との話し合いでは、平成十一年度の出水期から試験的に、道路がつからない程度の水位で排水ポンプを動かすとの約束をし、大雨のときには排水ポンプを実際に作動させ、被害を食いとめた経緯もあります。ここでお聞きしたいのは、排水ポンプを動かす基準とは一体何なのかであります。この際、操作の基準自体を見直すことはできないものか、当局の御見解を賜りたいと思います。  また、昨年十月の大雨のときには、当地区では広範囲にわたって大量の水があふれていながら、排水ポンプ場までの水の流れを悪くしている原因が何かあるのではないかとの疑問があります。妙田川及び東浜砂町側の水門を広くすることや、東浜砂町の用排水路のしゅんせつなどによって、大雨時の自然排水がよくなり、水による被害を食いとめることも可能ではないのか、これらの対策について御所見をお伺いしたいと思います。  次に、本年四月からスタートした消防の北浦町との広域化の問題点について消防長にお尋ねいたします。  本市の消防は、延岡市だけの単独消防から、平成九年六月に事務委託方式により北方町、北川町との広域消防が開始され、本年四月一日からは、新たに北浦町との広域化が開始されました。このことにより一市三町の管轄面積八百六十七・九二平方キロメートル、対象人口は平成十四年四月一日現在、十三万七千六百八十二人となっています。今回の北浦町との広域化は、位置的な関係により現在東海分署が中心となり対応していますが、本年十一月に東海分署に二台目となる高規格救急自動車が配備される予定となっています。もちろん、これは北浦町に対応するものと考えられますが、三月四日付の夕刊デイリー新聞の報道によれば、東海分署管轄内で同時に救急通報があった場合は、東海消防隊が救急予備隊として出動するとあります。このことは北方、北川町の広域化のときには、北方、北川両町の消防が非常備から常備化に伴う国の財政的措置により、八名を増員したのに対し、今回は増員されなかったことが原因ではないかと考えます。  そこでお尋ねいたしますが、救急車が二台同時に出動した場合、東海分署管轄内で火災が発生しても東海分署内にある消防車は出動できないということが想定されるのではないのか、お考えをお聞きしたいと思います。  消防車は被害を軽減するために、管轄区域への火災、風水害など、地域に密着した活動が求められています。住民に対するサービス低下を招かないよう、必要な人員は増員し、対応すべきだと考えますが、いかがでしょうか、御所見をお伺いしたいと思います。  また、消防本部・消防署の野地町への庁舎移転に伴う救急車の配備についても、救急業務が円滑に進むような、将来を見据えた体制づくりが必要だと考えますが、この件に対するお考えもあわせてお伺いしたいと思います。  以上で、壇上からの質問を終わりますが、答弁の内容によりましては質問席からの再質問もいたしますので、よろしくお願いいたします。 (降壇) 〔市長(櫻井哲雄君)登壇〕 ○市長(櫻井哲雄君)  ただいまの湯浅議員の御質問にお答えいたします。  まず、新清掃工場建設に係る地元への対応についてのお尋ねでございます。現在の清掃工場を建設するときには、地元との協議を重ね、施設周辺の環境対策については、地元の御要望に沿って整備に努めてまいりました。その後も、ダイオキシン等の環境対策には最善を期し、また、周辺道路等の整備についても計画的に改良を進めてきたところでございます。しかしながら、地元への情報発信の不足や地元の皆様のさまざまな御心配に対しての日常的な配慮が不十分であるという声があることについては、真摯に受けとめております。地元への配慮につきましては、私も建設時だけでなく、その後も続けていかなければいけないと考えておりますので、定期的に情報紙を発行することや地元との情報交換の場をつくるよう指示しているところでございます。  次に、新清掃工場建設に対する基本的な考え方についてのお尋ねでございます。清掃工場は、周辺地域住民の方々やそこで働く人が安心できるよう、環境保全や安全対策に配慮して建設することが行政の責務であると認識しているところでございます。現在の清掃工場においても、そのような視点に立って基幹的な施設の整備や保守点検を計画的かつ定期的に行い、適正な維持管理に努めてきたところでありますが、新清掃工場におきましても、これらの考え方を踏まえ、安全で安心できる施設づくりに最大限の努力を注いでまいりたいと考えております。  次に、文化センター周辺の緑化についてのお尋ねでございます。この地域には、清掃工場を初め下水処理場、文化センターなど多くの公共施設があり、それぞれの施設を連携させながら、この地域の一体的な緑化美化に努めてきたところでございます。確かに、御指摘のように、特に文化センターや勤労者体育館周辺の樹木は他の施設の樹木に比べ小さく、緑が少ないように感じられますので、今後は、この地域全体の調和を図りながら、これまで以上に花を植栽するなど緑化美化に努めてまいりたいと考えております。  次に、公共交通ネットワークの東西九州の格差と、JR日豊本線の複線化に向けた取り組みについてのお尋ねでございます。東九州の鉄道の整備につきましては、九州市長会や東九州軸推進機構等を通じ、これまで要望してきたところであり、国においても、フリーゲージトレインの調査やスピードアップに取り組んでおります。現在の交通ネットワークの東西格差は、大変憂慮すべきことと認識しており、その是正を図るために、まずは高速道路の整備を東九州地域の優先課題としてとらえ活動しておりますが、御指摘のように、鉄道整備も必要な社会基盤として、今後も要望活動を継続しなければならないと考えております。  このような中、JR日豊本線につきましては、これまで宮崎・延岡間の高速化や、宮崎空港連絡鉄道の整備などにより、宮崎―延岡間が最短で一時間を切るなど、利便性は格段に向上してまいりましたが、その抜本的な対策として、複線化は重要な課題であると認識しており、現在も県や宮崎県鉄道整備促進期成同盟会、市長会等を通じて関係機関へ要望しておりますが、さらに国、関係機関等に複線化について強く要望してまいりたいと思います。  次に、高齢者に対する施策の充実についてのお尋ねでございます。我が国の高度成長と平和を今日まで支えてこられた高齢者の方々が、地域の中で自立して健康に暮らしていくためには、今以上に充実した保健福祉施策が必要であると認識いたしております。こうした中で福祉行政の役割に加えて、地域住民の自主的助け合いなどの意義もますます大きくなってきております。地域住民が思いやりを持って支え合い助け合うという、ともに生きるまちづくりの精神がはぐくまれ、そして生活の拠点である地域に根ざして、だれもがその人らしい安全で充実した生活が送れるような、地域社会を基盤とした福祉の推進に努める必要があると考えているところでございます。  今後、充実した地域福祉実現のために、行政機関、地域住民、社会福祉関係団体、さらに大学等との連携を密にして、市内外の皆さんの期待にこたえられるような「福祉先進都市づくり」を目指していきたいと考えているところでございます。  以上でございます。 (降壇) 〔企画部長(楠葉秀三君)登壇〕 ○企画部長(楠葉秀三君)  お答えいたします。  初めに、各種公共施設の相互利用についての御質問でございます。現在、広域的な交流をさらに促進させるため、県北十五市町村で構成する広域行政事務組合や、「九州中央地域連携推進協議会」において、スタンプラリーや各市町村の行事、施設等の情報の提供による相互交流と相互利用の促進に努めているところであり、その中で、だれでも利用できるクーポン券を発行し、好評を得ているところでございます。  本市におきましては、ヘルストピア延岡を初めとした各種有料施設や図書館等の利用について、市外の方々に対しても市民と同じ条件で利用できるようにしており、近隣市町村への配慮を行っておりますが、議員御提案の割引制度につきましては、市民への配慮という視点や、他市町村とのバランスもございますので、今後、研究させていただきたいと思います。  次に、各種施設の広域的活用についてのお尋ねでございます。本市は過去に県北部広域市町村圏域の中核施設として文化センターを整備した経緯もあり、先ほども述べましたように、各種施設を積極的に開放しているところでございます。  近年、国は、いわゆる箱物の整備において、利用状況など施設によっては、起債条件を厳しくするなど、これまでのような整備が難しい状況になってきており、これからは、市町村がそれぞれのポテンシャルをより発揮できるような施設の配置と整備充実を図ることが効率的かつ効果的であると考えております。したがいまして、各市町村相互の調整を図る意味からも、今後、近隣市町村との連携をさらに深めていく必要があるものと思っているところでございます。  次に、延岡版スタンプラリーについてのお尋ねでございます。スタンプラリーにつきましては、「九州中央地域連携推進協議会」や「宮崎県北部広域行政事務組合」で既に実施され、その中で延岡についても紹介し、利用促進を図っているところでございます。市民に延岡のよさを知ってもらう取り組みとしましては、現在、市民講座の中に取り入れたり、公共事業見学会や広報紙、広報番組、さらにはイベント等で市民へのPRに努めているところでございます。御提案の延岡市内版のスタンプラリーは、ユニークなアイデアであると思いますので、今後の啓発活動を行う中で、検討課題とさせていただきたいと考えております。  以上でございます。 (降壇) 〔福祉保健部長(夏田邦裕君)登壇〕 ○福祉保健部長(夏田邦裕君)  お答えいたします。  高齢者の日常生活の支援策についてのお尋ねでございますけれども、御案内のように、中心市街地に空き店舗が目立ちまして、国道沿いなどの郊外に店舗が集中しているために、高齢者が身近なところで買い物をすることが難しい状況になってきております。そのため、介護保険におきましては、外出が困難な方に対しましてはホームヘルパーが買い物を支援する、そういったサービスを実施しておりますし、介護保険に該当しない方に対しましても軽度生活援助事業におきまして同じようなサービスを提供しているところでございます。また、社会参加という観点から外出に関する利便を図るためにバス回数券とか悠々パス券の購入、そういったものも行っているところでございます。  いずれにいたしましても、高齢者の方々が住みなれた地域で自立した生活が送られるように、今後とも、さらに一層支援していきたいと考えているところでございます。  次に、こども療育センターについてのお尋ねでございますけれども、御案内のとおり、このセンターは県内で一ヵ所しかございません。障害児の皆さんの利便性を図るために県内各地で巡回療育相談を実施しておるところでございますが、そのうち、市の健康管理センターで年に十八回実施していただいているところでございますけれども、その利用状況を見てみますと、延べ人数で平成十一年度で四百五十一人、平成十二年度で三百八十人、平成十三年度で三百八十七人となっているところでございます。  また、巡回療育相談の回数をふやすということ、それから県北へのこども療育センターの設置につきましては、これまでも機会あるごとに県に対し要望をしてきたところでございますが、なかなか困難な面もあるようでございますけれども、今後とも引き続き県に対して要望を続けてまいりたいと思っているところでございます。  以上でございます。 (降壇) 〔商工部長(大谷 建君)登壇〕 ○商工部長(大谷 建君)  お答えいたします。  サンビーチ須美江の共通入場券についてのお尋ねでございます。須美江の施設につきましては、現在、ケビンやファミリー水族館などのある東ゾーンと、ビーチの森すみえや多目的広場のある西ゾーンとに分かれており、料金はそれぞれ個別の設定になっておりますが、ビーチの森すみえと水族館の入場使用料は、家族旅行村収入総額の約四割を占め、貴重な財源となっております。御提案の共通入場券の導入につきましては、利用者のニーズや利便性とあわせ、使用料収入の影響なども考慮しながら、施設の利用増が図れる方向で検討してまいりたいと考えております。  以上でございます。 (降壇) 〔都市整備部長(原田博史君)登壇〕 ○都市整備部長(原田博史君)  お答えいたします。  まず、延岡駅とその周辺のイメージアップについてでございますが、延岡駅及びその周辺につきましては、一部、県事業によりまして駅前広場を含め整備をしていただいており、市でもアスリートタウンの象徴となるオリンピック出場選手の手形、足形モニュメントを設置しております。  また、これまでに策定した延岡駅前多機能交流拠点整備計画や商店街で策定された活性化計画等との整合を図り、平成十二年度に中心市街地活性化基本計画を策定しております。この計画の中では、長期的な取り組みとして鉄道高架も視野に入れたまちづくりが予定されておりますが、当面の取り組みといたしましては、JRなど関係機関と連携し、延岡駅での本市のPRなどソフト面の充実を図り、イメージアップにつなげてまいりたいと考えております。  次に、蒸気機関車の保存についてでございますが、大瀬町街区公園の蒸気機関車は、昭和四十九年十一月に旧国鉄から借り受けて設置して以来、多くの市民の皆様に親しまれているところでございます。現在、旧国鉄OBの方々で組織されました蒸気機関車保存会が中心となって定期的に清掃や塗装を行っていただいており、大変感謝しているところでございます。ただ、上屋がないため年々風雨による傷みが激しくなってきており、数年前から上屋設置の要望が出され、保存会の皆様により、そのための資金集めもなされておるところでございます。貴重な文化財であり、早急な対応が必要と考えておりますので、現在、制度事業の導入も含め財源の確保を検討しておりますが、できれば、今年度中に上屋の設置ができるよう努力したいと考えておりますので、御理解いただきたいと思います。  以上でございます。 (降壇) 〔建設部長(犬童勝己君)登壇〕 ○建設部長(犬童勝己君)  お答えいたします。  まず、高齢者向け市営住宅についてでございます。最近の募集状況から見てみますと、平成十三年四月では四百八十四名の申し込み者のうち、二十四名の人が高齢者用住宅への入居を希望している状況であります。  次に、市営住宅の入居者の現状でございますが、平成十年度に行いましたアンケートによりますと、二八%の方々が高齢者向け住戸への入居を希望いたしております。一方、市営住宅全体二千三百二十四戸のうち、百三戸が高齢者向け住戸となっておりますが、その他、高齢化対応のバリアフリー住戸が三百八十九戸あり、現在合計四百九十二戸で二一%の割合となっています。現在、一ヶ岡A団地の建てかえ事業を推進しておりますが、毎年二戸から四戸の高齢者向け住戸を建設いたしております。それ以外の住戸でも段差解消、手すり設置等を行っており、平成十四年度から三階建て以上はすべてエレベーターの設置が義務づけらましたので、中高層階でも高齢者の方々が安心して居住できる戸数も増加してまいります。さらに、既設団地の住宅につきましても、平成十年度から高齢者向け住戸への改善事業を行っておりますので、入居希望者に対応していけるものと考えているところでございます。  次に、浜砂排水機場の操作基準についてでございます。浜砂排水機場の操作については、大瀬川及び妙田川の水位計を基準として行っております。具体的には、平成十一年一月以降妙田川の内水位が二・二メートル、標高では一・〇五メートルに達し、大瀬川の外水位が内水位より高く、なお上昇する状況にあるときに、排水機場を始動することと定めております。  次に、基準の見直しについてでありますが、外水が内水より低い場合は、自然流下の方が水の引きが早くなりますので、排水機場は始動させておりません。内水位二・二メートルにつきましては、地元要望により国土交通省が運用しているものであり、これ以上下げることはポンプの構造上問題がありますので、当面、見直す予定はないとのことでございますので、御理解いただきたいと思います。  最後に、妙田川と東浜砂町の水門の拡幅や排水路のしゅんせつについてでございます。本地区は、土地が低いことに加え、潮の干満の影響を受けやすい地形となっているようでございます。御質問の妙田川は県管理区間となっておりますが、現在、県延岡土木事務所において浸水原因の調査を進めているとお聞きいたしております。また東浜砂町の水門につきましては、市の管理となっておりますので、現在、水門の上下流に水位標を設置し、排水能力が十分かどうかの調査を所管課において、実施しているところでございます。  今後、この調査結果をもとに、排水対策を検討することになります。また、排水路のしゅんせつにつきましては、水路内に土砂が堆積しておりますので、本年度、渇水期を待って取り除くことにいたしております。なお、流れを阻害する雑草等につきましては、除草を既に実施いたしたところでございます。  以上でございます。 (降壇) 〔消防長(甲斐幹雄君)登壇〕 ○消防長(甲斐幹雄君)  お答えいたします。  東海分署管内で同時に救急出動があった場合、東海分署管内で火災が発生したら東海分署の消防車が出場できないと思うが、必要な人員は増員すべきではないかとのお尋ねでございます。私ども消防は、いつ発生するかわからない災害に対応するため、その時々において自分の持つ戦力の中で、臨機に体制を整え、あらゆる災害に対処していかなければならないことは言うまでもございません。議員お尋ねのケースにつきましては、非常にまれなことではあると考えますが、そのような事態が発生した場合には、本署隊のうち一隊を東海分署に移動させる等の処置を講ずることで、第一義的な体制を整える予定にいたしております。また消防の三要素は、人・水・機械力と言われるように、人は大きな戦力であり、一人でも多くの職員がいることが望ましいことは議員御案内のとおりでございますが、諸般の事情から現時点における増員は厳しいものがございます。  今回の北浦消防広域における救急業務につきましては、従来から「救急業務に関する覚書」を締結し、延岡市消防本部の管轄として実施してきたという経緯もございますし、救急隊の稼働状況や、火災の発生状況等総合的に勘案し、効率的な隊の運用をすることで、現陣容の中で対応することにしたものでございます。  次に、庁舎移転後の救急車の配備について、将来を見据えた体制づくりが必要ではないかとのお尋ねでございます。本件につきましては、懸案の新庁舎整備にあわせて均衡ある消防サービスを管内住民が受けることができるような、署所の適正配置を視野に入れ、その中で救急車の配置についても検討していかなければならないと考えております。  以上でございます。 (降壇) ○議長(戸田行徳君)  湯浅啓祐議員の再質問を許可いたします。 ○一四番(湯浅啓祐君)  大変前向きな御答弁もいただきましてどうもありがとうございました。時間がございますので何点か質問させていただきます。  まず初めに、市長にお考えをお聞きしたいことが一点ございますが、先ほどのJR日豊線の複線化に関連してお聞きしたいと思うんですが、空港については、延岡から電車の乗り入れということが実現しましたし、大変便利になったと思っておるんですが、高速道路の問題で宮崎―都城の高速道路が開通をして、もう既に十数年、二十年ぐらいになるんでしょうか。その分延岡はおくれたわけなんですね。先ほど申し上げましたとおり、政治、経済、文化、教育などにおいて、特にマイナスの影響を受けたというものは市長としてはどういうものを考えておられるのか、教えていただきたいと思います。  それから、建設部長にお伺いしたいんですが、先ほど大雨のときの東浜砂、浜砂、長浜地区の排水対策、具体的な御答弁をいただきありがとうございました。一つお願いしたいし、御答弁いただきたいと思うんですが、大雨のときに冠水した水が用排水路を通って排水ポンプ場まで水がスムーズに流れているのかどうか、これを調査中ということでありますが、いよいよ大雨の時期に入りました。それで、昨年十月の延岡市内を襲った大雨のときには、これは市内じゅうあちこち冠水したわけでございますが、田んぼや道路はあちこちで水があふれていながら、どうも排水ポンプ場のところのプールには水が余り行ってなかったんではないかという指摘もあるわけなんですが、だから、排水ポンプ場まで水がたまっていなかったんではないかという、確認はしておらないわけですけれども、そういう指摘が地元の人たちからはあっておるわけですね。そして、このことにつきましては、それぞれこういった問題については先ほど御答弁ありましたとおり、水の流れをよくするためのしゅんせつとか調査とか、いろいろやっていただくわけで、対策はいずれなされると思っておりますが、例えば、所管がそれぞれ妙田川が県であるし、そして排水ポンプ場は国の国土交通省であるし、そして体育館のそばの用排水路のところの水門等については所管が延岡市になっているわけなんですね。ですから、そういった所管がそれぞれが連携をしてやはり対策をとっていただきたいと考えるものであります。これに対して建設部長の御所見をお聞きしたいと思っております。  もう一点だけ商工部長にお尋ねしたいんですが、延岡市のイメージアップの問題について具体的に御答弁いただきましたが、延岡駅構内の一角に延岡の情報がすぐわかるようなコーナーを駅にお願いをして設置することはできないものか、以前、私は個人的に前の駅長さんにお願いしたことがあるんですけれども、それに対する御所見もお伺いしたいと思います。  以上です。 ○市長(櫻井哲雄君)  高速道路の開通している宮崎、都城地区と本市との格差についてのお尋ねでございます。具体的な例でということでございますが、まず、企業誘致関係を見た場合に、おっしゃるように、九州縦貫自動車道宮崎線の全線開通は昭和五十六年でございます。それから平成十二年までの二十年間を見た場合に、宮崎地域、都城地域では累計で百二十三件立地しておりまして、それ以前の二十年間と比較した場合に、約二・六倍の伸びになっております。ところが、本市を含む県北地域につきましては、同じ期間で約三分の一の四十四件の立地ということで伸び率も一・三倍と低く、マイナスの影響が出ていると言えるんではないかなと思っております。また、製造出荷額、あるいは人口増加についても宮崎市や清武町、三股町などの沿線市町におきましては高速道路開通の効果があらわれております。そのほかちょっと今考えついたのは、一つは芸術劇場に行く場合に、都城から宮崎までは三十分で高速を使えば大体行けますが、宮崎まで延岡から二時間ということを頭に置いた場合に、なかなかいろんな芸術劇場で催しがあっても行きにくいというので、現在いい内容の場合、ひむか財団がバスを出して県北の住民を運んでいただいておりまして、その利便性をカバーして、不便であるためそれをカバーするため、そういう面で非常にありがたく思われておりますし、また教育面では大学試験の進学の場合のセンター試験、これも今まで県北の受験生はみんな宮崎で泊まっておりましたが、昨年からか一昨年からか大学でできるようになりまして、県北の受験生も家から受験に行けるようになったというふうな効果も上がってきております。いずれにいたしましても、今申し上げましたような不利な格差の中で我々県北は鋭意努力しているところでありますが、地方分権に伴うこれからの都市間競争の中で活性化への取り組みがこれまで以上に必要になってまいりますので、そのためにも最重点課題として高速道路の早期整備に全力を上げていかなければならないと思っているところであります。  以上でございます。 ○商工部長(大谷 建君)  お答えいたします。  延岡駅構内に延岡市を紹介するようなコーナーはできないかというお尋ねでございますけれども、現在本市のPRをするために、いろんな観光パンフレットはございますけれども、これは延岡駅に隣接いたしております延岡観光協会の方に置いておるわけでございますけれども、駅構内に各種パンフレットが置けないかということにつきましては、延岡駅、それから南延岡駅もあわせて協議をしてみたいというふうに思っております。  以上でございます。 ○建設部長(犬童勝己君)  お答えいたします。  議員御指摘の昨年十月の状況についてでございますが、基本的に私どもといたしましては、百年に一度の局地的、限定的なそういった集中豪雨といいますか、そういうことが起因しているというふうに考えておるわけでございますけれども、なおかつ、少しでもそういった状況を軽減化するための方策ということをそれぞれの事業所、あるいは所管課において今、鋭意検討を進めておるところでございます。  その中で、具体的な現場における対応といたしまして、それぞれの妙田川であれば県、排水機場であれば国、排水場・排水路であれば市所管というように、それぞれの所管がふくそうしている場合でございますけれども、私どもといたしましては、住民の福祉向上のためには国、県、市が相連携をして十分な対応をしていく、連携をしていくということは非常に大事であるということで今日までも対応してまいっておりますし、特に、建設部には国県事業の担当の副主幹も配置をされていることでございますし、今までより以上にそういったことに十分対応ができるように国・県・市との迅速な対応なりというものを心がけていきたいと、そういうふうに考えております。  以上でございます。 ○議長(戸田行徳君)  これをもって湯浅啓祐議員の総括質疑及び一般質問を終了いたします。  議事の都合によりしばらく休憩いたします。 午後零時零分 休憩 午後一時零分 再開 ○議長(戸田行徳君)  休憩前に引き続き会議を再開いたします。  これより五番 大西幸二議員の総括質疑及び一般質問を許可いたします。 〔五番(大西幸二君)登壇〕
    ○五番(大西幸二君)  それでは、通告順に従いまして一般質問を行います。当局の明快なる答弁をよろしくお願いいたします。  それでは、まず最初に、市長の施政についてお伺いいたします。  櫻井市長は住民から負託を受けた市長であります。首長であります。その果たすべき役割の中には住民生活の向上のために適正な予算の編成・執行が基本中の基本として、大きな位置を占めていると考えます。しかしながら、さきの三月議会ではその適正な予算の編成において私的に疑問を投げかけざるを得ない項目が多く見受けられました。例えば、唐突な九州保健福祉大学への財政支援やアシアナ航空への支援、住民基本台帳ネットワークシステムに対する十分な考慮も行われていない中での予算や議案の提出など、また執行においても事業完成後の維持管理の甘さが目についております。  ここでお聞きしたいのは、一つの事業が計画、決定、予算化、執行され、その後の維持管理までをどう考えてフォローされるのか、確認させていただきたいと考えます。櫻井市長、よろしくお願いいたします。  次に、退職職員の再就職のことについてお尋ねいたします。退職された職員の方が市からの委託事業を受けている団体などに再就職されていることについて議会や委員会等で取り上げられ、平成十一年度の総務委員会でも市民から出された退職職員の天下り禁止を求める陳情書が採択された経緯があります。天下りという言葉が適切かどうかは別にいたしまして、その行為が市民からすると余り感心できない、よく思われていないのは当局もおわかりのことと思います。しかし、当局が再就職を紹介、あっせんしているわけでないのは事実でありましょうから、頭を痛めておられることと存じます。  さて、ここで長野県の例を紹介いたします。長野県では「長野県退職職員の再就職に関する取扱要領」を定め、団体や企業に再就職することへの公正性、透明性を確保し、統一的基準を設けております。そして、その再就職状況をホームぺージで公表することも決定しているようです。また、企業に再就職した方への県への営業活動の自粛も求めていく方針のようであり、県民への配慮を心得た施策でないかと私は考えております。そこで、櫻井市長には退職職員の再就職についてどのようにお考えなのか、また、市民感情に配慮した長野県のような施策を検討展開されていくお考えはないのか、お聞かせください。  次に、大学との関係強化についてお尋ねいたします。  三月議会で紛糾した薬学部新設についての財政支援問題、その結論は出されましたが、市民の間ではまだまだ話題となるところで、これまでの九州保健福祉大学に対するイメージがマイナスとして展開している方もおられるようです。私も三月議会の討論で述べたように、学部を新設するという大学としての重大事業が理事会にも諮られていないという事実は衝撃であり、理解に苦しむものです。学校法人として大学側が、これまでも、そしてこれからもこのような学校運営をしていくのであれば、周辺地域住民からはそっぽを向かれ、全国的な大学経営の危機を乗り切ることも不可能になるのではないでしょうか。私たち、地域住民は大学側とのよりよい関係をさまざまな機会の中で少しずつ築き上げてくることができています。そして、その関係をこれからも続け、強化していくためには言うべきことは言わなければなりません。大学理事会の理事でもある櫻井市長にはその先頭に立って発言されるべきと考えます。そこでお聞きいたしますが、延岡市や周辺地域の住民と大学との関係をより良好なものにしていくために、当局はどのような役割を担っていると考えるのか、また、三月議会で表面化した大学の理事会機能不全や経営の姿勢についてどうお考えなのか、お聞かせください。  次に、グリーン購入の意識、その庁内浸透のための施策、そして庁内啓発についてお伺いいたします。  六月は環境月間であります。そして、今回の質問、グリーン購入について、これまで幾度となく質問させていただいております。国においても二〇〇一年、昨年四月より通称「グリーン購入法」が施行され、その必要性が再認識されていることと私自身考えております。当局におかれましても、担当課を中心にここのところ、目に見える活動にも力を入れられており、今後の施策に期待を寄せるところであります。そこで、楠葉企画部長に質問いたします。  物事を進めていく上で、その事柄を意識するか否かは重要であります。環境の保全、グリーン購入を推進していく上でも同様であり、まず、庁内でのグリーン購入や環境保全都市延岡の意識づけが必要になってくるのではないでしょうか。意識づけができれば、行動の中にそれらを意識した何かがあらわれてくると私は考えております。その意識づけのために何をすべきなのか、グリーン購入法ではグリーン購入を推進するための品目を定めた基本方針とその購入方法を定めた調達方針が示され、各自治体もそれらを作成し、努めるように言われております。当局もそれらを早急に作成し、意識づけのためにも実践されることを希望しますが、いかがお考えでしょうか、お聞かせください。  また、市内全域への啓発にも力を注ぐことが必要で、市民、事業者への行動を起こせる啓発を考えていかねばなりませんが、どのような案をお持ちか、お聞かせください。  次に、住民基本台帳ネットワークについてもう一問、楠葉企画部長にお聞きいたします。ことし八月から実施される住民基本台帳ネットワークシステム、以下住基ネットと言わせていただきますが、そのことについて質問をいたします。  私は、三月議会において住基ネットや総合行政ネットワークシステムの法的不備や事業の不透明さ、当局の議案提案の安易さを理由に第七二号議案について反対いたしました。議案は賛成多数で可決されましたが、私としては、住基ネットや総合行政ネットワークシステムについての当局の考え方に大きな疑問を持たざるを得ませんでした。そこで、この議場においてその姿勢をただしたいと考えます。  まず、住基ネット、総合行政ネットワークをシステム化することの当局としてのビジョン、最終的な目標、そこから生まれる市民に対してのメリット、そしてそれらにかかる必要経費をお幾らと考えておられるのか、お聞かせください。  次に、個人情報流出に対しての危惧を当局としては余りお持ちではなく、国の施策を信頼されておられるようなお答えをされていた三月議会の総務財政委員会での質疑、さきごろ明らかになった防衛庁の個人情報リスト問題のように、一部の心ない人々が住基ネットから大量の個人情報をいとも簡単に収集することも考えられます。そのためにも地方自治体の責務のあり方を十分に議論し、その施策を講じなければならないと考えるのですが、防衛庁の問題に対してどうお考えなのか、御見解をお聞かせください。  最後に、情報センターとしての図書館のあり方、蔵書共同利用システムの構築について質問いたします。  今回、この場で図書館の重要性について話はしません。当局の皆様、十分御理解をいただいていると認識いたしております。最後の質問は、ある自治体が取り組まれている高機能かつ有効なシステムについて述べ、延岡市内の学校などでも大いに活用できないものか、牧野教育長にお聞きいたします。  ことしの二月に学校図書館のあり方をテーマに千葉県市川市の富貴島小学校を訪問してまいりました。市川市の読書教育の歴史は四十年近くにもなり、その効果も着実にあらわれ、全国から注目されているところであります。特に、私が関心を持ったのは、公共図書館と学校とを結ぶネットワーク事業と言われる事業であります。これは人、情報、物流の三つのネットワークを公共図書館に併設した教育センターを軸に各学校と結びつけ、学校図書館を子供たちが最大限活用し、人間形成に役立つことを目指しております。その中でも、必要な図書の相互賃借を可能にしている物流ネットワークは、調べ学習による図書資料の冊数不足、そして逆に同じ図書を多数各校で購入することも解消され、学習情報センターとしての図書館の現時点での理想形ではないかと私は考えております。市川市では週二回二台の委託配送車が全六十ヵ所をめぐっており、その移動冊数は年間五万三千冊ということです。これらの資料は事前に担当課にお届けしておりますので、御理解いただいていると考えます。ぜひ、延岡市でもネットワーク化を図り、蔵書共同利用システムの構築に取り組まれてはいかがでしょうか、お考えをお聞かせください。  以上で壇上からの質問を終わりにいたしますが、御答弁の内容によりましては、質問席からの再質問もさせていただきますので、どうかしっかりとした御答弁をよろしくお願いします。  以上です。 (降壇) 〔市長(櫻井哲雄君)登壇〕 ○市長(櫻井哲雄君)  ただいまの大西議員の御質問にお答えいたします。  初めに、事業の計画から決定・執行についてのお尋ねでございます。事業計画につきましては、通常、投資的な事業や主要な施策的な事業については、毎年各部局で事業計画を作成し、事業査定を行った後に予算編成を行っております。また、実施事業の決定につきましては、福祉、教育など市民の生活に直結するものに特に配慮するとともに、本市の二十一世紀の基盤づくりなど、大局的な観点に立ち、事業の目的や効果はもとより、維持管理の方法、ランニングコスト等を含め、財政状況を勘案しながら決定しているところであります。また、緊急を要する重要な事業等につきましては、その都度、事業の緊急性、必要性を含め、さまざまな角度から検討し、予算措置を行うことにいたしております。なお、執行後の施設の維持管理につきましても、十分に配慮しながら取り組んでいるところでございます。  次に、職員の再就職に関するお尋ねでございます。職員の再就職につきましては、行政と密接な関係があり、公益性の面から必要な場合に限って、例外的にOB職員に再就職をお願いしているケースはございますが、市としては、原則的に再就職に関与することはありません。再就職の状況については、すべてを把握しているわけではありませんが、そのほとんどは行政経験や知識、資格が求められたり、あるいは個人の求職活動による就職でございますので、年金の支給開始年齢が引き上げられた今日、職業選択の自由を制限することは難しいものと考えております。  国では、特殊法人などへの天下りで問題となっている高額な退職金などの見直しを初め、適正な再就職のルール確立に取り組んでおりますが、本市の再就職は待遇、条件など、これらの天下りとは全く異なるものでございます。  なお、議員御指摘の再就職の要綱や情報の公開につきましては、今後、関係者とも相談しながら、行政として関与できる範囲については検討してまいりたいと考えておりますので、御理解いただきたいと思います。  次に、九州保健福祉大学との良好な関係についてのお尋ねでございます。  九州保健福祉大学開学以来、行政・民間が協力して、その活用を図ってきたところであります。産学官共同研究促進協議会の活動や学生の市の行事・イベントへの参加、あるいは先生方の審議会や講演会等を通じたまちづくりへの提言など、いろいろな分野での活用がなされております。また、大学といたしましても、地域に開かれた大学として、学会、シンポジウムの開催、市民講座や公開講座の開設などを実施しているところでございます。  このように、市としましては、市民の皆様や地域のために、大学を活用するというスタンスで取り組んでおり、今後とも、大学側に地域に貢献していただくようお願いしながら、市民、行政、大学の良好な関係を構築してまいりたいと考えております。  次に、防衛庁の個人情報リスト問題についてのお尋ねでございますが、本件は、防衛庁が情報公開請求者に対して、申請書記載事項以外の情報を調査記述し、リストにして内部で閲覧していたということが報道されている問題でございます。現在、国レベルにおいて調査が行われていることでもあり、また中谷防衛長官が国民に迷惑をかけた、二度と行わないよう方策を立てると陳謝しておられるので、一自治体の首長としてのこれ以上のコメントは差し控えさせていただきたいと思います。  以上でございます。 (降壇) 〔企画部長(楠葉秀三君)登壇〕 ○企画部長(楠葉秀三君)  お答えいたします。  初めに、グリーン購入についてのお尋ねでございます。本市では平成十年十月三十一日付で、グリーン購入ネットワークに加入して以来、庁内で使用する事務用品等につきましては、グリーン購入ネットワークの推奨する商品を選定し、入札を行っているところでございます。職員へのグリーン購入のさらなる意識の啓発につきましては、今後、延岡市環境保全率先実行計画に基づき環境負荷の低い物品の調達方針を作成して、機会あるごとに、庁内での説明会を行いながら、啓発に努めてまいりたいと考えているところでございます。  また、市民に対しましては、昨年から延岡地区事務機協会の協力を得ながら、延岡市民生活展において、広く市民にエコマーク商品の使用をアピールしているところでございます。今後も引き続き、エコマーク商品使用の啓発に努めてまいりたいと考えているところでございます。  次に、住民基本台帳ネットワークシステムについてのお尋ねでございます。このシステムは、全国規模のネットワークシステムであり、ことし八月から一部サービスを開始し、来年八月からの本格稼働に向け、全国一斉にその構築に取り組んでいるところでございます。  まず、本市における目標といたしましては、近い将来、電子政府、電子自治体の基盤として公的個人認証サービスへの活用や、電子申請などへの本人確認システムとしての利用が見込まれており、本市も同様に対応してまいりたいと考えているところでございます。  次に、システム構築に要する経費につきましては、最終的にすべてのシステムが完成する平成十五年度までに約五千万円、十六年度以降は機器のリース料で年間六百万円程度が必要になるものと見込んでおります。  最後に、市民へのメリットでございますが、ことし八月からの一部サービス開始に伴いまして恩給・年金等の現況証明や各種資格申請時の住民票の写しが不要となります。さらに来年八月からの本格運用後には、住民基本台帳カードを利用することにより、全国どこの市町村からでも住民票の交付が可能になるとともに、転入・転出の手続が簡素化されますので、住民負担の軽減や住民サービスの向上につながるものと考えております。  以上でございます。 (降壇) 〔教育長(牧野哲久君)登壇〕 ○教育長(牧野哲久君)  お答えいたします。  市立図書館、学校図書館相互のネットワークや図書の共同利用についてのお尋ねでございます。今年度から本格的に総合的な学習の時間が実施されますが、調べ学習などに対しての資料を提供し、自主的な学習を支援するという図書館の役割はますます重要になってくるものと考えております。このため、教育委員会では、各学校が市立図書館を有効に活用するための利用案内の作成を初め、児童図書目録のCD化による資料の案内、ふくろう号による遠隔地の学校への配本など、その支援体制を整えているところでございます。  読書は子供たちにとって、考える習慣を身につけ、豊かな感性や情操をはぐくむ上で大切な営みであると考えておりますので、学校図書館の機能を高め、より効果的な方法につきましてはお尋ねの相互ネットワーク化や共同利用なども含め、さらに研究を進めてまいりたいと思っております。  以上でございます。 (降壇) ○議長(戸田行徳君)  大西幸二議員の再質問を許可いたします。 ○五番(大西幸二君)  御答弁ありがとうございました。幾つか質問をさせていただきます。まず、住基ネットのことで市長にお伺いしたいと思います。  先ほど防衛庁の個人情報リストのことについてコメントをいただきました。自治体で首長さんとしての市長の考え方ですね。この中で国レベルで今調査をされている、また中谷防衛庁長官の陳謝等もあるので、自治体としてのコメントは控えるという答弁だったんですが、実際、私がここで言いたいことは、先ほども述べましたが、住基ネットが構築されることによって、よりそういう心ない人たちが個人情報を得ようとしたときに簡単に情報が得られるというところに危機感を持っていただきたいというのが一番のところです。この事件は非常に大きく各新聞報道でも取り扱っておりました。一番私がここで言いたいのは、国民共通番号制に反対する会の桜井よしこさんが、こういう個人情報の漏えい等、個人情報の収集等が日常的に、合法的に行われる可能性が大きいと言っておられまして、この八月からの住民基本台帳のネットワークで国民全員に番号をつけることと、そこに連動することが国家的に非常に恐ろしいという事も発言されております。やはり三月議会からの当局側の答弁を聞いておりますと、そういう個人情報に対する、またプライバシー、人権に対する認識というのが非常に甘いのではないかというふうに考えざるを得ないんですが、やはり地方自治体の責務というところをこの住基ネットをやっていく上で、ほかの各自治体でも、その独自の動きも、杉並とか国立とかやっておられますので、そういうところをしっかりと認識されて、今後いかに延岡市民の個人情報、人権を守っていくかという姿勢に立って考えていただきたいんですが、そのことに対してのお考えをいま一度お聞きしたいと思います。  次に、グリーン購入のことについてお伺いいたします。私は数年前からこのグリーン購入の話は議会の度、またそのほかの部分でもさせていただいています。特に、先ほど申しました今月は環境月間に入っておりまして、やはり市民の皆さん、地球環境保全都市の延岡に住んでいらっしゃるんですから、そこの意識というのがとても必要になってくると考えています。そこの壇上にも今回から「天下一の水」の入ったペットボトルが置かれているんですけれど、そういう行為一つに対しても、ペットボトルじゃなくて、やはり私は今までのガラスの容器に入れたお水を置いていただいて、なるべくその地球温暖化に対する配慮、焼却ごみを出さない、これからペットボトルの収集というのも出てきているんですけれど、そういうごみを出さないような努力をしていくべきじゃないかと考えております。  そこで私はその一人一人の意識というのを先ほどから強調しているんですけれども、今回のグリーン購入法に対して国の、自治体にも基本方針等をつくって、そういう意識をしてくださいというのを私は訴えていると思うんですね。そういうところができてこそ、初めて周りの方も意識するわけですし、庁内でも節電のことも取り組んでおりますが、やはりなかなか浸透していない。このグリーン購入法のこういう指針をつくることによって、今まで以上の意識啓発をお一人お一人の方がしっかりと認識していただくことが必要だと思いますので、先ほどの御答弁でも十分わかるんですけれど、もう一度その決意についての御答弁をいただければと思っております。  次に、退職職員の方の再就職に関しては、市長の御答弁、大変ごもっともです。私もそのような形で認識しているんです。特に、天下りという言葉が使われていますけれど、やっぱりこういう地方自治体で行われるそういう退職職員の方の再就職に対しては天下りという言葉は余りよろしくないと、特に、待遇とか給与の問題というところも非常に国レベルとは全く全然違うと思っていますので、そこはしっかりと理解はさせていただいております。しかしながら、先ほどの質問の中でも言いました長野県の事例ですね。「ガバナンス」という月刊誌の中に書いていたんですが、それで、担当課の方からもちょっとインターネットの方を引いていただきまして出していただいたんですが、こういう取扱要領が三ぺージにわたってつくられております。ここにはやはり県民に対する公正性と透明性というのを非常に重要視されていると思うんです、平成十一年にも総務委員会でもその陳情を採択した事例もありますので。しかしながら、その間これといった動きというのがなかなか見えてこなかった部分があります。もう一度、この長野県を例にしっかりとした庁内でのお話し合いをされて、その上で、この長野県の方式をそのままということは言いませんが、延岡市独自のものをつくっていただくことで、延岡市民に対して、そういう配慮というものが生まれてくるんじゃないかと思いますので、いま一度そこに対してのお考えを、決意と言ったらいいんでしょうか、そちらの方をお聞かせください。 ○市長(櫻井哲雄君)  お答えいたします。  ただいま住民基本台帳システムの個人情報保護について自治体の責務はどうかとのお尋ねでございますが、本システムにおける個人情報保護対策につきましては、法令で利用目的や記録する情報を明確に規定し、秘密保持の義務づけなど制度面での保護がなされており、また、不正侵入や目的外使用を防止するセキュリティ対策の確立やデータの暗号化などの技術面での保護もなされ、さらには職員等の秘密保持義務や個人情報の保護を目的とした委員会等の設置の義務づけなど、運用面での保護対策が講じられておりますので、本市の電子計算組織に係る個人情報の保護に関する条例の規定と合わせますと、個人情報は守られると判断いたしておるところでございます。  次に、再就職の関係でございますが、先ほどもお答えしましたように、職員の再就職に関する要綱の制定や就職先などの情報の公開につきましては難しい問題もございますが、関係者と相談しながら、行政として関与できるものにつきましては、検討してまいりたいと思っておりますので、御理解賜りたい思います。 ○企画部長(楠葉秀三君)  お答えいたします。  グリーン購入の方針の作成についてでございますけども、先ほどお答えいたしましたように、延岡市の環境保全率先実行計画に基づきまして、調達方針を作成していくというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。  以上でございます。 ○議長(戸田行徳君)  大西幸二議員の再質問を許可いたします。 ○五番(大西幸二君)  部長の御答弁、いまいち何か力が入ってなかったなというのを感じるところでございます。今、部長おっしゃったように、市でも率先実行計画、つくっているわけですね。これはその上に地球温暖化防止の対策についてのものがあって、それをいかに実現するかということで細かなものをつくっているわけですよね。この率先実行計画の中にもグリーン購入のことは書いてございますね、もちろん部長も御存じのとおり。しかし、実際、その指針等のことはその中には触れていません、もちろんちょっと入れようにも入れにくかったという時期的なものもあるかと思うんですが、やっぱり何かひとつ職員の方々に意識を持たせるという上で、この基本方針とか調達方針というのは非常に有効に働くんじゃないかと思うんです。つい先日まで、三月議会前まで延岡市の方はISO一四〇〇一というのが取得はしないということをおっしゃってました。しかし、その方向が逆になって取得するということになったんですが、そこで、私が言ったものは、そういうものがあってこそ初めて意識をして、そこから行動が生まれると、それをつくっていかなければ、なかなか人間というのは行動しないというのをずっと訴え続けてきたわけですよね。そういう意味もあって、やっぱりその調達方針等はつくろうにも時間がかかるとは思いますが、しかし、国の方でも大体一つの指針というのはできているわけで、そこをしっかりと理解することで早急な行動にも移れると思っておりますので、その決意の方をもう一度お聞かせください。よろしくお願いします。  そしてもう一つ、市長にまたお尋ねしますが、大学の理事会の件ですね。三月議会は延岡市挙げて非常に大変な議会だったと私自身認識しております。特に、先ほども言いました大学の薬学部新設について大学側の理事会が機能していなかったというところは、私、ものすごく大きな問題だと考えています。これは市民の方にお話を聞いても、そういう一つの大きなプロジェクトをする上で、理事会に話が出てないというのは、普通の企業では考えられないとおっしゃっています。そこで、私としては、その大学側の理事会、また経営に対して、もう少し市民の皆さん、地域の方に安心していただけるような方向に進んでいただきたいと考えているわけです。その中で理事である櫻井市長には、やっぱりもっと先頭に立ってそういうところを市民と大学とのかけ橋となって、大学側にもお話を進めていただきたいと聞いているわけですので、やっぱりそこに対する、もちろん延岡市を代表する首長であり、理事会の理事でもある櫻井市長のしっかりとした言葉をここではいただかないと納得できないと感じているところですので、その件についての答弁をいただきたいと思います。  最後に、牧野教育長、図書館のことについてです。これも本当に前々から言わせていただいております。今回、市川市の方に視察に行かせていただいて、私は目からうろこの状態でした。ここまでそういうシステムを数年かけてつくられてはいるんですが、市川市の市内の学校や幼稚園、全部含めてこういうシステムをつくっています。これからの総合的学習の時間なんかが導入されることによって図書館の機能性というのは非常にニーズが出てくると思うんですね。実際出てきていると思います。そこで、公共図書館の方はそれに対して見学に来る方などへのそういうマニュアル、案内をつくられているわけです。そのことに対しては私も非常に評価はするんですが、それじゃ、今度は学校と公共図書館を結ぶ、これももうそちらの方でいろんな考え方、計画はできていますので、あとはそこをいかに実践していくかというところに来ていると思うんです。お金の方、問題があると、これはどういう質問をしてもそういうお金のかかることではなかなか行政、今の状態ではお金の方が難しいと言われているんですが、ないのはわかっています。ない中でそうしたらどういうものがつくり上げられるのか、市川市の例をしっかりと勉強していただいて、まねしてくださいとは言いませんけど、とにかく延岡でできることというのを、しっかりと子供たちの将来のためにつくり上げていただかなくちゃいけないと考えています。もう一度そこのところの考え方を教育長にお話しいただければと思っておりますので、よろしくお願いします。 ○市長(櫻井哲雄君)  大学の理事会の御質問でございますが、私もよくまだ大学の理事会の機能というものがどういうものかわかりませんし、よくそのあたり聞いてみたいと思っておるのが偽らざる気持ちでございます。ただ、理事会にかけてから設置を決めるというよりも、手順として、こういうふうにしたいんだが、延岡市がそれに対する助成をしてくれるだろうかとか、いろんな条件整備の見通しが固まって、理事会にかけるのかなというふうに今、思いながらおったところでございますが、いずれにしても、大学に私自身今まで年間で二回ぐらいしか行っていませんし、なかなかいろんな事業に比べて出席できないというのが実態で、まことに申しわけなく思っておりますが、もう少し今度理事長に詳しくそのあたりのいきさつを聞いてみたいと、手順としてはどうなんだろうかと、普通の会社の取締役辺で決めてそのとおりいくのとはちょっと違うのかなと、手順としては見通しがついて正式になってから理事会にかけるという方法でいっているんじゃないかなと、これは憶測ですけれども、ちょっとそのあたり調べさせていただきたいと思います。  以上でございます。 ○企画部長(楠葉秀三君)  お答えいたします。  先ほどのグリーン購入の到達方針でございますけども、一応方針を作成して実施してまいるわけでございます。一応、一番肝心なのは、市職員の意識づけという部分がございます。そのような観点から機会あるごとに啓発に努めてまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。 ○教育長(牧野哲久君)  お答えいたします。  市立図書館と学校図書館とのネットワークについてのお尋ねでございますけれども、新しい教育改革の中で学校図書館の果たす役割というのは極めて重要になっているのは議員御指摘のとおりでございます。とりわけ、市の図書館と各学校の図書館のネットワーク化、そして共同利用のシステムを構築するということの重要性については、私も十分認識いたしております。しかし、厳しい財政事情もございますので、すぐこれが具現化されるという問題ではありませんけれども、今後は、有機的なネットワークのあり方というものをまず模索しながら、お互いに知恵と工夫を出し合いながら、活力のある学校図書館の充実に努力してまいりたいと思っております。  以上でございます。 ○議長(戸田行徳君)  大西幸二議員の再質問を許可いたします。 ○五番(大西幸二君)  ありがとうございます。  最後に、市長、その大学の学校運営、理事会のことについてちょっと認識の違いがありますので、ここで、いま一度確認をしておきたいんですが、私は、その薬学部の問題の手順でそこについてのあり方というのを指摘しているわけじゃなくて、今回、三月議会でそういうことがあったもんで、やっぱり地域と市民の方々と大学側の関係を心配して、もう少し、大学側も積極的に地域住民の方々にそういう情報の提供等を率先してやっていただくような姿勢を持っていただきたいと、そこを市長に先頭に立ってお話をしていただきたいなということを思っているものですから、その薬学部新設のことについては全く質問をしているつもりはありません。とにかく、これからの大学と地域住民との関係をいかにいいものにしていくかというのを念頭に置いて、この質問をさせていただいていますので、そこのところをお間違いのないようによろしくお願いします。  以上です。ありがとうございました。 ○議長(戸田行徳君)  これをもって大西幸二議員の総括質疑及び一般質問を終了いたします。  これより二三番 下清水一正議員の総括質疑及び一般質問を許可いたします。 〔二三番(下清水一正君)登壇〕 ○二三番(下清水一正君)  ただいまから一般質問をさせていただきます。この議会の模様を各家庭の茶の間で視聴されている市民の皆さん方がたくさんいらっしゃいます。市民にも理解できるような御答弁をよろしくお願いしたいと思います。  まず、市長の政治姿勢です。  一番目に、九州保健福祉大学薬学部新設に伴う財政支援の対応についてであります。九州保健福祉大学は、公私協力方式によって平成十一年四月に開学した四年制大学であります。四年生までの全学年がそろった本年四月現在で学生並びに教職員数は約二千名となったのであります。延岡市の人口が減少傾向が続いている中で四学年そろった現在、県外出身者を中心とする七百五十人が市民となっており、歯どめをかけていただいていることに、市民の一人として、まことに喜ばしいことであると思っています。平成十四年度の施政方針にもあるように、「将来を見越しながら本市の活力をさらに高め、人を集め、物を集める交流拠点都市をつくることが必要不可欠である」とあるように、その大きな役割を担うのが全国から学生や関係者の集まる九州保健福祉大学の活用であります。その大学に薬学部を新設したい旨情報が入ったのは、今年一月三十一日であり、確かに唐突であったことは市民等しく論をまたないところであったが、将来のまちづくりへの観点から大学おうえん協議会である商工会議所、商店連合会、企業、JA、漁協、区長連協、女性会議21、その他多くの市民からの後押しを得ているのであります。薬学部新設に対する市からの補助金は、公益性がないと一部市民からの住民監査請求が出されるなど、補助金をめぐってまだ続きそうであるが、薬学部新設申請は、受理され来年四月開設に向け動き出しております。東九州に薬学部が設置されることは、周辺住民にとっても、また薬学部に志を抱いている学生や保護者等にも、大きな関心事ではないでしょうか。大学のイメージを高めるために市民の協力を得ることが必要であると思います。  そこで、市長にお尋ねいたしますが、補助金の支援について市民の理解を得るために、市長の政治姿勢として、まもなく開催される各地区の市政懇談会等で表明すべきと思いますが、御見解をお聞かせください。  次は、市制七十周年記念事業の進捗状況についてお尋ねいたします。平成十五年度は、市制施行七十周年を迎えますが、七十周年の節目を記念すべき行事計画はどの程度進んでいるのか、わかっているものについてお聞かせ願います。  次は、延岡城築城四百年記念祭についてお尋ねいたします。  現在、築城四百年祭に向けて、市民が実行委員会を結成し、熱心に取り組んでおります。計画案も徐々に具体化しているところだが、予算面を含め、市民サイドでは手に負えない部分が多々あると聞いております。築城四百年祭は、百年に一度の大きな行事であると思うし、延岡のまちづくりの原点を考える上で、またとない好機であるとも思います。実行委員会と共催するという立場で、行政としても積極的に取り組むべきであると思います。  具体的には、補助金などの財政的な支援、開催する会場の無料提供などの物的支援、企画段階から参画し、アドバイスや事務的補助を行うなどの人的支援を行うべきであると思いますが、いかがでしょうか。教育委員会の御所見をお伺いいたします。  次は、高橋元種公の顕彰についてお尋ねいたします。  初代延岡藩主高橋元種公は、四百前に延岡城を築き城下町をつくった、いわば延岡のまちづくりの元祖であり、それにもかかわらず、今日までほとんど顕彰も行われず、市民に忘れ去られた感があります。来年は、延岡城築城四百年であるので、元種公の存在を多くの市民に知ってもらうために、例えば、顕彰碑を建てるとか、伝記を出版する、元種公ゆかりの品々を展示するなどのことが考えられるが、どのように思われますか、御所見をお伺いいたします。  また、元種公は、現在の福岡県甘木市秋月を本拠とする秋月氏の出身であり、高鍋藩の初代藩主秋月種長公とは兄弟であります。このようにゆかりの深い高鍋町と兄弟都市を結ぶことは意義のあることと思いますが、あわせてお願いいたします。  次は、市庁舎についてお尋ねいたします。  現在の市庁舎は、昭和三十年九月に建設されたもので、鉄筋三階建て、延べ面積六千六百五十平方メートル、総工費二億二千万円弱で、建設当時は時代感覚を先取りしたスマートな建築物として東九州ナンバーワンとも言われたものでした。その後の社会変動とともに、事務効率化の拡充を図るため増改築を進め、現在の庁舎を維持しているのであります。市庁舎のリニューアルについては、昨年の九月議会において同僚熊本議員が一般質問の中で「庁舎新築計画はないか」との質問で、市長は、「財政的な見地から考慮し、当面は改修の方向で対応していく」との答弁でした。現在までの庁舎積立基金は五億五千五百四十万円であります。築後五十年近くもなると老朽化は年を増すごとに進んでいきます。  そこでお尋ねいたします。改修維持するためには、建物の鉄枠や窓枠、さび防止、被覆を強力にする必要があると思いますが、御所見をお伺いいたします。  次は、地震対策で質問いたします。一九九五年の一月、阪神大震災が発生し、多くの犠牲者が出たことは記憶に新しいものであります。私たちの周りでも日向灘を初め近海においてたびたび地震が発生していることは御案内のとおりであります。いつ発生するかわからない災害を未然に防ぐためにも庁舎の耐震性について専門家による診断を受けるべきと思うが、御所見をお伺いいたします。。  次に、開かれた庁内総合案内所の設置についてお尋ねいたします。市役所は、市民から親しまれ、気軽に行きやすい庁舎でなければなりません。市長は、就任以来、市役所は最大のサービス産業であると発言されてこられました。このサービスとは、多くの市民に満足してもらえるような施策を講じることだと私なりに解釈いたしております。現在、玄関を入ってすぐ東側の納税課の中に案内係はありますが、窓で仕切られているため、封鎖的で声をかけにくく、初めて訪れる来客や市民には見過ごしてしまうような場所であります。また、ここ数年税務署、法務局の庁舎を購入し、課を分散したため、市民にとってはどこにどのような課があるのかもわかりにくいという声を耳にいたします。本庁舎のスペースにも余裕ができたようですので、各課の配置を根本的に見直し、現在ある案内係の仕切りを取っ払い、オープンスペースにすることによって対話のしやすい庁内総合案内所を設置することは、市民サービスのために必要なことではないでしょうか。このようなささいなことが市民から愛される市役所につながると確信いたしますが、市長は、毎日案内係の前を通られますが、どのようにお考えかお尋ねいたします。  次は、市町村合併についてお尋ねいたします。  地方分権時代の到来で、国の責務を地方に移行するに当たり、全国都道府県では、市町村合併研究会が発足し、論議が始まっているのであります。国は、全国市町村約三千三百を千ブロックにまとめる案を出して各都道府県に通達していると聞いております。宮崎県においても十のブロックで市町村合併研究会が発足し、合併に対する影響調査が行われ、メリット、デメリットの報告書が次々と提出されているところであります。  延岡市を初め、北方、北川、北浦町の合併研究会の報告書は提出されているが、それによると各自治体の予算、機構などの比較表が明記されております。これから協議会を結成し、論議することになるかと思いますが、合併特例法の期限である平成十七年三月までにどのような施策になっていくのか、助役の御見解をお聞かせください。
     次は、介護保険制度の現状と課題について。  まず、介護報酬の改定についてお尋ねいたします。介護保険制度について三年ごとに介護報酬の見直しを行うことになっており、現在、国レベルで介護報酬の見直し作業が進められているとお聞きいたしています。これまでのマスコミ情報等では、施設サービスは黒字であるが、在宅サービスは赤字傾向にあり、とりわけ、ケアマネジャーの報酬やホームヘルプサービスの炊事や掃除、洗濯などを行う家事サービスの報酬が低いことが指摘されております。ケアマネジャーやホームヘルパーは、介護を必要とするお年寄りに直接接する機会が多いことから、在宅介護を基本とする介護保険においては、制度の中核をなすマンパワーとして手厚く処遇すべきものと考えているところであるが、五月末の新聞報道では、在宅介護の報酬を引き上げ、施設介護の報酬は引き下げる方向で議論が進められているとのことであり、今後に期待いたしているところであります。そこでお尋ねいたします。  まず、現在行われている見直しの具体的内容と介護報酬改定に向けた今後のスケジュールはどのようになっているのか。  次に、報酬の見直しが新聞報道どおりの方向になった場合、サービス事業者への影響としてどのようなことが考えられるのか、また、介護保険財政にどのような影響を及ぼすと思っておられるのか、御所見をお聞かせ願います。  次に、グループホームの整備と在宅介護の展開についてお伺いいたします。高齢者人口の増加は、痴呆性高齢者の増加にもつながっていくことが懸念されています。痴呆のある高齢者を介護することは、家族にとっては大変な負担となっていますが、本市では痴呆性グループホームの整備が民営で大幅に進んでおり、このような施策は大変望ましいことと思っています。しかし、グループホームは、あくまでも在宅サービスの一環であり、特別養護老人ホーム等の介護保険施設との関係を踏まえながら、入所定員の目標数を設定していく必要があるのではないかと思います。また、施設に比較して、介護職員体制の少ないグループホーム内で痴呆が重度になった場合の介護のあり方や、他のサービスとの調整をどのように行っていくのかといった課題等も多々あると考えますが、今後のグループホーム整備目標や課題等についてどのように考えておられるか、福祉保健部長の御所見をお聞かせ願います。  次は、道路問題についてお尋ねいたします。  国土交通省延岡工事事務所の今年度の道路関係予算は、前年度比五%増の百五億五千五百万円であり、このうち一般国道一〇号延岡道路に六十四億円が予算計上されております。政府は依然として小泉首相の構造改革案の中で、道路特定財源を一般会計に取り入れる方針であり、これに対し、自民党の交通部会や道路族議員の方々は、反対を唱え抵抗されておられるが、予断を許さない状況であるのは皆様も御存じのとおりであります。このような状況の中において延岡インターアクセス道路を含めた三道路の整備が着々と進んでいることは、官民一体の建設促進活動のたまものであると思います。先ごろ、延岡道路と接続し、将来的には東九州自動車道の一部となる延岡南道路の通行量が発表されましたが、八年ぶりの減少であると報告されております。延岡南道路の利用率アップが東九州自動車道の整備促進につながることは以前から言われ続けています。  そこで、南道路の通行車両が一日何台以上あれば建設促進の要件を満たすのか、また、近いうちに国土交通省では、自動車道の規制緩和が行われると聞いておりますが、緩和された場合、料金体制を含め、どのように変化するのか、あわせて建設部長にお伺いいたします。  次は、県道稲葉崎平原線・中川原地区の歩道拡幅についてお尋ねいたします。県道稲葉崎平原線はレーヨン北門から樫山橋にかけて車道も歩道も極端に狭くなっています。特に、歩道は片側だけで幅員一・五メートルと狭い上、歩道の中に大きな電柱が立っています。朝夕のラッシュ時は、自動車の交通量が多く、危険を避けるため、やむなく歩道に自転車を乗り入れる状況であります。加えて、高校生の自転車通学路にもなっていますので、歩道は接触事故が起きないのが不思議なくらい危険この上ない混雑ぶりであります。仄聞するところによりますと、樫山橋のかけかえが計画されているようであります。県道でありますから、所管は宮崎県であり、また、歩道に隣接する土地は工業用地ですので難しい面もあろうかとは思いますが、県に対して、樫山橋のかけかえと同時に、歩道拡幅を要望する考えはないか、都市整備部長にお尋ねいたします。  次は、ごみ問題についてお伺いいたします。  ごみ問題については、全国どこでも共通の問題として取り上げられ、循環型社会の構築を目指して、資源リサイクル活動に励んでいる自治体が増加いたしております。本市においても、今後、分別収集品目をふやし、北方、北川、北浦町及び西臼杵三町との広域によるごみ処理が計画されております。これまで燃えるごみと一緒に収集していたペットボトルが本年四月一日から集団回収の補助対象品目となりましたが、ペットボトルも含めた本市の資源リサイクルについて、今後の取り組みをお聞かせ願います。  二点目は、家電リサイクル法が施行されて以来、全国平均の不法投棄が一・五倍にふえているとの報告がなされましたが、本市での家電四品目の不法投棄の現状はどうなのか、また不法投棄された家電四品目を市はどのように処理しているのか、お尋ねいたします。  三点目は、びん、アルミ缶の資源再利用奨励補助金値下げについてですが、親子会や高齢者クラブなどのリサイクル活動に交付する補助金値下げのため、集団回収のリサイクル活動が鈍る傾向にあると聞きますが、補助金値下げの根拠は何か、お伺いいたします。  次は、水道事業について。  施設の安全性についてお尋ねいたします。水は人の命を守る大切なものであります。延岡の水は質もよく、おいしいという定評があります。第四次長期総合計画において計画給水人口は十二万四千人で、一日の最大給水量は六万八千三百トンとしています。設備面では平成十年度から平成十四年度までの五ヵ年間で第三次配水管整備事業に三十二億円を投じて石綿管などの老朽管など取りかえが行われているのであります。また、本市には五ヵ所の水源地と八ヵ所の配水池があり、施設内の安全点検は厳重になされていると思いますが、外部防壁(フェンス)等の腐食が目につくが、全面取りかえの必要があるのではないか、御所見をお伺いいたします。  二番目に、設備の改善や水質向上を維持するためには、経費もそれなりにかかると思うが、財政確保が大事だと思います。水道料金の値上げ時期についてはどのように考えておられるのか、御所見をお伺いいたします。  三番目に、「天下一の水」販売についてお尋ねいたします。本年四月一日から「天下一の水」を市販しています。きれいでおいしい水、その水をはぐくむ延岡の環境のすばらしさを広く知っていただくため水源の水を加熱殺菌して、ペットボトル詰めにして「天下一の水」として売り出しているものであります。最近では、コンビニエンスストアやスーパーなどでも何種類もの水が市販されているようであります。また、大分県の活性水素水などは現地で売られ、毎日、車の行列ができるほどの盛況ぶりのようでありますが、それは「ガン予防」などに効果があるとされている成分が含まれているからであるそうです。天下一の水にはどのような成分が含まれているのか、水道局長にお願いいたします。  次は、学力向上フロンティアスクール指定校についてお伺いいたします。  文部科学省は、四月一日に全国の小・中学校八百五校を指定校として公表いたしました。このうち、宮崎県内では小学校九校、中学校九校で、うち延岡市内では東海中学校が指定されたのであります。委託期間は平成十四年から十六年までの三年間とするとあります。趣旨としては、文部科学省と都道府県教育委員会との連携・協力のもと、理解や習熟度程度に応じた指導の実施など児童一人一人の実態に応じたきめ細かな指導の充実を図るとともに、その成果を全国すべての学校に普及することにより、新しい学習指導のねらいとするとあります。  そこでお尋ねいたしますが、現在の指導要領の中で進めば、教師など不足を生じることにならないか、経費の面はどのようになるのか、教育長の御見解をお聞かせ願います。  最後になりましたが、成人式の見直しについてお伺いいたします。  毎年全国的に催される成人式は、従来は一月十五日と定められていましたが、平成十二年から第二週目の月曜日に改定されました。平成十五年は、一月十三日が成人の日となるようであります。成人式について、平成九年三月議会の一般質問で提言させていただき、成人者を含めた検討委員会の中で式の簡略化が実現したのでした。ことしも全国各地でいろいろなトラブルが発生したことが報道されましたが、延岡市においては、比較的静かな式であったと記憶いたしております。久しぶりに級友に会えたという喜びは理解できるとして、短時間ではあるが、「自分たちのために祝っていただいている」という感覚で出席している人が意外と少ないのではないかと思うのであります。そこで二点について御提言いたします。  第一点は、各学校の恩師に出席していただいたらどうでしょうか。  第二点、来賓者の見直しで、壇上に並ぶ人を市議会議長、保護者代表、学校の恩師にしたらどうでしょうか。教育長の御所見をお聞かせ願います。  以上で壇上からの質問を終わります。御答弁によりましては質問席から再質問もありますので、ひとつよろしくお願いいたします。 (降壇) 〔市長(櫻井哲雄君)登壇〕 ○市長(櫻井哲雄君)  ただいまの下清水議員の御質問にお答えいたします。  初めに、市政懇談会での九州保健福祉大学薬学部に対する支援の説明についてのお尋ねでございます。薬学部設置に対する支援につきましては、三月定例議会でさまざまな角度から論議していただき、議決を受けたところでございます。議決後もいろいろな会合でのあいさつや講演の中等で、市民の皆様の疑問にお答えしながら、大学設置の意義や効果はもとより、市のスタンスについて説明させていただき、多くの方に理解していただくための取り組みを行ってきております。今後、市政懇談会の場におきましても、支援の趣旨をこれまで以上により深く御理解いただくために、説明させていただきたいと考えております。  次に、庁舎総合案内所の設置についてのお尋ねでございます。玄関案内につきましては、来庁者への対応など、市民サービスに直結する業務でございますので、市民に優しく、気配りの行政を行う観点からも重要であると認識いたしております。現在の玄関案内は、ロビー内のスペース、来庁者の流れ、誘導ブロックの配置等を考慮し、現在の位置で設置いたしております。また、課の配置がえや別館の開設に伴いまして、総合案内板を設置したところでございます。  御提言のことにつきましては、現在の玄関案内を生かし、市民の皆様が利用しやすいよう工夫しながら、庁舎の総合窓口として市民サービスに心がけてまいりたいと考えております。  以上でございます。 (降壇) 〔助役(柳田喜継君)登壇〕 ○助役(柳田喜継君)  お答えいたします。  市町村合併についてでございますが、合併の手続につきましては、流れの中では、一般的には、事前協議といいますか、事前調整をするという意味で、任意の合併協議会を設置するということになっております。そして、そこで各事項の調整が前向きに進んだ場合は、議会の承認を得まして法定の協議会に移行するわけでございまして、そこで、合併後の青写真といいますか、建設計画等を審議するということになるわけでございます。  しかしながら、市町村合併というのは、住民の合意形成、住民の機運の醸成といいますか、これに最大のエネルギーを払う必要があると思っております。したがいまして、これからということになるわけでございますが、合併についての市民への情報提供、これに移っていくというふうに思っているところでございます。  以上でございます。 (降壇) 〔企画部長(楠葉秀三君)登壇〕 ○企画部長(楠葉秀三君)  お答えいたします。  初めに、市制七十周年記念事業計画についての御質問でございます。記念事業につきましては、昨年度、全庁的な推進委員会及び各部局ごとの検討部会を設置し、記念式典を初め牧水サミットなどの文化行事、あるいはテクノフェアやスポーツイベントなど、いろいろな事業計画が提出されておりまして、現在、本市の情報発信などを含め、鋭意検討を進めているところでございます。  事業の最終決定につきましては、来年度予算との調整もございますので、これから全体的な調整を図ってまいりたいと考えているところでございます。  次に、延岡城築城四百年記念祭についての御質問でございます。四百年記念祭につきましては、昨年、市民による実行委員会が結成され、いろいろな活動計画を検討しているとお聞きいたしております。市といたしましては、七十周年記念事業の一環としての支援を考えておりますので、今後、実行委員会との調整を図ってまいりたいと考えているところでございます。  以上でございます。 (降壇) 〔総務部長(町田訓久君)登壇〕 ○総務部長(町田訓久君)  お答えいたします。  初めに、市庁舎の改修についてのお尋ねでございます。御案内のとおり、現庁舎は昭和三十年に建設して以来、相当の年数が経過いたしております。年々老朽化も進んでおりまして、これまでにも増改築や全面的な改修工事などを必要に応じて行ってきたところでございます。議員御指摘の市庁舎の維持改修の必要性は、十分認識しているところでございますが、大がかりな改修工事につきましては、相当な費用を要しますことから、各種プロジェクトとの整合性を図るとともに、財政状況等を踏まえながら庁舎の維持改修に取り組んでまいりたいと考えております。  次に、市庁舎の耐震性についてのお尋ねでございますが、現庁舎の建築年数を考えますと、議員御指摘のとおり、耐震性の把握に努めることが必要と考えているところでございますが、財政問題と深くかかわりますので、今後、改修・補強等について調査研究しながら、昨年の九月議会でも市長が答弁いたしましたように、当面は、改修補強の方向で対応してまいりたいと考えております。  以上でございます。 (登壇) 〔市民環境部長(津田 勇君)登壇〕 ○市民環境部長(津田 勇君)  お答えします。  初めに、ペットボトルを含めた本市の資源リサイクルの今後の取り組みについてのお尋ねでございます。現在、市民の皆様には、「燃やすごみ」「燃やさないごみ」を初めとした四種八品目について分別して出していただいていますが、さきに策定いたしました一般廃棄物処理計画では、ペットボトルを初め、その他のプラスチック容器、トレー等新たに加えまして、九種十六品目の分別収集計画を立てているところでございます。御質問にありましたように、ペットボトルにつきましては、本年四月から集団回収という方法で補助対象品目に追加したところではございますが、未実施となっています資源ごみの本格的な分別収集には、新しい資源化施設の建設や効率的な収集運搬体制の整備が必要でございます。したがいまして、新清掃工場建設計画とあわせまして、現在、延岡・西臼杵一市六町での連絡協議会の中で検討を進めているところでございます。  次に、家電四品目の不法投棄の現状とその処理についてのお尋ねでございます。家電四品目の不法投棄につきましては、区指定のごみステーションのほか、河川敷とか山林など非常に人目につきにくい場所に捨てられている状況にあります。その台数につきましては、平成十三年度の調査ではごみステーションに不法投棄された台数が七十九台、その他の場所が八十一台となっております。  また、不法投棄された後の処理でございますが、ごみステーションにされたものは、警告の張り紙をした上で一定期間経過後に回収をしている状況でございます。その他の場所にされたものにつきましては、「クリーンアップ宮崎」とか「アースデイ」等で多くのボランティアの協力を得ながら回収を行ってきているところでございます。いずれにいたしても、最終的には市においてリサイクルのための指定引き取り場所へ搬入いたしているところでございます。  次に、リサイクル活動に対する資源再利用奨励補助金についてのお尋ねでございます。資源再利用奨励補助金制度は、民間の資源回収ルートを活用し、集団回収による市民のリサイクル活動を奨励することで、ごみの資源化、減量化を推進するものでございます。しかしながら、びんやアルミ缶など回収業者の引き取り価格が高いものほど補助金額が高く設定されていたため、引き取り価格の安い古紙類の収集が敬遠され、制度の趣旨に沿わない実態が生じてまいったところであります。そうしたことから、今回、対象品目間の均衡を図り、補助金額の見直しを行ったところでございます。今後とも、制度の周知に努めながら、資源循環型社会形成のために、市民の皆様の御理解と御協力をお願いしてまいりたいと考えております。  以上でございます。 (降壇) 〔福祉保健部長(夏田邦裕君)登壇〕 ○福祉保健部長(夏田邦裕君)  お答えいたします。  初めに、介護報酬見直しの内容と今後のスケジュールについてでございますけれども、まず、在宅サービスにつきましては、御案内のように、ケアプランの策定からいろんなサービスのメニューがあるわけでございますけれども、総じてこういった在宅サービスにつきましては評価が低いと、もっと報酬を上げるべきではないかと、そういった声が上がっておりますし、また、身体介護とか家事援助、そういったサービスの形態をもうちょっと簡略化すべきではないかと、そういったことが今、議論されているようでございます。  また、施設サービスにつきましては、特別養護老人ホームとか老人保健施設の利益率が高くなっておりますので、介護保健施設全体の報酬見直しも一つの論点になっていると聞いておるところでございます。今後のスケジュールにつきましては、七月に介護報酬の骨格が国の社会保障審議会に示されまして、事業者を対象とした実態調査結果の分析を得まして、来年の早い時期には新しい報酬単価が決定されると、そういうふうな予定になっているところでございます。  次に、今申しましたいろんな報酬の見直しによりますサービス事業者への影響でございますけれども、在宅サービスにつきましては、当然報酬が上がることによりまして経営改善が図られますので、サービスの質の向上、そういったものにつながっていくんではないかと期待しているところでございます。また、施設サービスにつきましては、この制度施行後二年間の経営実績とか在宅サービスとのバランス、そういったものを考慮して単価が見直されるんだろうと思いますけれども、利益に多少影響が出ることが予想されますけれども、施設経営を大きく左右するような、そういった見直しにはならないと考えておるところでございます。いずれにいたしましても、介護報酬全体のアップにつながるものではないと思っておりますので、介護保険財政に対して、大きな影響はないというふうに思っているところでございます。  最後に、グループホームの整備目標や課題等についてのお尋ねでございますけれども、御案内のように、グループホームは痴呆性高齢者、さらにその家族、そういった方々のニーズの増加、さらには御案内のような規制緩和による民間事業者の参入、そういったものによりまして、当初計画よりも目標を大幅に上回る整備が進んでいるところでございます。今後の目標につきましては、国が示した基準や在宅での痴呆性高齢者の実態調査を踏まえながら、計画見直しの中で十分検討してまいりたいと考えているところでございます。また、いろんな課題等につきましては、それぞれの施設の管理者による連絡会等を開催いたしまして、グループホームの介護のあり方の研究、それからケアマネジャーとの連携づくり、そういったものをどうやって進めていくかと、そういう取り組みを行ってまいりたいというふうに考えているところでございます。  以上でございます。 (降壇) 〔都市整備部長(原田博史君)登壇〕 ○都市整備部長(原田博史君)  県道稲葉崎平原線・中川原地区の歩道拡幅についてお答えいたします。  中川原地区につきましては、議員御指摘のとおり、片側歩道で狭い上、通勤・通学路となっていることもあり、歩道整備の必要性につきましては、十分認識しているところでございます。ただ、昨年度より、県の街路事業として、特に幅員が狭く老朽化しています祝子橋のかけかえを含め、樫山町から富美山町間の最も優先すべき西環状線の測量・設計を実施しておりますので、現状においては中川原地区の拡幅整備を並行して行うことは大変難しいものと思われます。したがいまして、今後、街路事業の進捗状況などを勘案した上で、整備手法、整備内容等についての協議・調整を行ってまいりたいと考えておりますので、御理解いただきたいと思います。  以上でございます。 (降壇) 〔建設部長(犬童勝己君)登壇〕 ○建設部長(犬童勝己君)  お答えいたします。  まず、延岡南道路の利用率アップが東九州自動車道の整備促進につながると言われているが、通行車両が一日何台以上あれば要件を満たすのかとのお尋ねであります。延岡南道路の通行台数につきましては、平成二年の開通時に、料金設定との関連で計画交通量も設定されていると思われます。現在、一日平均通行台数が五千台を超えておりますが、なお、計画交通量には相当数達していないと考えられます。このため、「一日平均通行台数の増を少しでも図るよう努力し、計画交通量に達するようにしてまいりたい」と、延岡南道路管理事務所からもお伺いいたしております。南道路の通行台数が計画交通量に、より近いほど当地域に高速道路が必要であることをアピールできることとなりますので、引き続き、市といたしましても、延岡南道路管理事務所及び県と一体となり、利用促進に努力してまいりたいと存じます。  次に、自動車道の規制緩和が行われると聞いているが、緩和された場合、料金体制を含め、どのように変化するのかとのお尋ねでございます。現在、国の社会資本整備審議会道路分科会等におきまして高速道路の料金制度を含め、検討が進められているところでございます。現時点では、審議の過程であり、今後、具体的な方向が示されてまいるものと思います。したがいまして、私どもといたしましても、情報収集に努め、その動向を慎重に見守りながら、延岡南道路の料金体系等への影響を見きわめてまいりたいと考えております。  以上でございます。 (降壇) 〔水道局長(岡田博志君)登壇〕 ○水道局長(岡田博志君)  お答えいたします。  初めに、水道施設の安全性についてのお尋ねでございます。本市の水道施設は、創設以来既に五十年近くを経過し、老朽化が進んでおりますことは御承知のとおりでございます。このため、昭和六十二年から三次にわたり施設整備事業を実施し、安定供給に努めているところでございます。外部防護さくにつきましても、施設の点検調査を行いながら、各水道施設とともに更新を行う計画でございますが、腐食が目につく施設もございますので、このような施設につきましては、早急な対策を構ずるとともに、今後とも年次計画に基づき、老朽化した施設の更新と維持管理の強化に努めてまいりたいと考えております。  次に、水道料金改定の時期についてのお尋ねでございます。水道局では、現在平成十三年度水道事業会計の決算事務を行っているところでございますが、料金改定の時期につきましては、今後、決算結果を踏まえた上で、事業の見直しも含め総合的に検討し、結論を出したいと考えているところでございます。  次に、「天下一の水」の成分についてのお尋ねでございます。天下一の水は三輪水源の原水を熱処理し、ペットボトルに詰めたもので、ナチュラルウォーターとして、昨年四月から製造を開始し、本年四月一日より販売いたしております。原水の成分にはカルシウム、マグネシウム、鉱物イオンなどが含まれており、旧厚生省の諮問機関である「おいしい水研究会」が定めた、おいしい水の水質要件をすべてクリアしており、この点は他に誇れるものと考えております。また、この原水は塩素を使わず、高温で殺菌処理を行っているため、さらに自然でまろやかな味に仕上がっており、市民の皆様には、安心して飲んでいただきたいと考えております。  以上でございます。 (降壇) 〔教育長(牧野哲久君)登壇〕 ○教育長(牧野哲久君)  お答えいたします。  学力向上フロンティアスクール指定校についてのお尋ねでございます。学力向上フロンティア事業は、児童生徒一人一人の実態に応じたきめ細かな指導の充実を図り、「確かな学力」の向上に資することを目的といたしております。  本市では、東海中学校が指定を受け、本年度から取り組んでおりますが、この指定に当たりましては、少人数事業などきめ細かな指導を行うために、教職員の加配をしている学校を対象にしております。東海中学校では二名の加配教員を中心に指導の充実を図っているところでございます。また、経費につきましても、今年度から三ヵ年にわたり、文部科学省から別枠で予算が配当されるようになっております。教育委員会といたしましては、東海中学校の指定研究の成果を今後、市内各学校へ普及するよう努力してまいりたいと思っております。  次に、成人式に恩師の出席をさせたらどうかとのお尋ねでざいます。毎年、市内中学校、高等学校の校長には式への参列をしていただくよう案内を出しているところであり、また、ビデオメッセージとして、市内高校の先生方に新成人者に対し、激励をお願いしているところであります。  お尋ねの恩師の出席につきましては、どの時代の恩師にするか、また、その恩師がどこに在住しているかという問題もございますが、成人式の改善の一つの方策と考えますので、検討会におきまして協議してまいりたいと思います。  次に、来賓席の見直しについてでございます。来賓につきましては、確かに多過ぎるという意見もございますが、反面、新成人者にとりましては、多くの方々に祝福をされているという喜びもあるわけでございますので、そういった意味からも両者を考慮した有意義な式典開催を目指していきたいと思っております。  以上でございます。 (降壇) 〔教育部長(杉本隆晴君)登壇〕 ○教育部長(杉本隆晴君)  お答えいたします。  高橋元種公の顕彰について二点のお尋ねでございます。  まず第一点目は、高橋元種公の存在を多くの市民に知ってもらう方策についてでございますが、御案内のように、高橋元種公は延岡城を築城するとともに、北町、中町、南町などの今日のまちづくりの基礎をつくった方でございます。このような功績につきましては、昨年三月に発行いたしました市民向けの「延岡市の文化財」で紹介しておりますが、本年度は城山に延岡城の歴史を紹介するための案内版の設置を予定いたしておるところでございます。  また、高橋元種公に関する資料をできるだけ収集いたしまして、内藤記念館等での企画展を来年度開催する方向で、現在検討を進めているところでございます。
     次に、高橋元種公とゆかりの深い高鍋町と兄弟都市を結ぶことについてのお尋ねでございます。兄弟都市を結ぶことにつきましては、まず、市民レベルでの相互理解と機運の盛り上がりが必要であろうと思っておりますが、交流拠点都市を将来の都市像に掲げる本市にとりまして、都市間交流はその実現のための一つの手段であると認識いたしておるところでございます。高鍋町側の意向もあろうかと存じますが、本市には史談会や城山ガイドボランティア等、歴史を学ぶ市民団体がございますので、これらの皆さん方と交流のあり方について、今後、相談してまいりたいと存じます。  以上でございます。 (降壇) ○議長(戸田行徳君)  下清水一正議員の再質問を許可いたします。 ○二三番(下清水一正君)  御答弁ありがとうございました。三点ほど再質問させていただきます。  まず一点目、市長に対する質問でございますが、薬学部支援に対する市民への説明、議会で議決後、いろんな場所で、講演の中で、あるいは集まりの中で、その内容については説明なさったということでございます。しかしながら、市民の末端までなかなかそれが行き届いてないということでありますので、例えば、先ほど私が言いました資源回収の件ですが、補助金の問題です。これで老人クラブや、あるいは親子会の代表の皆さんがアルミ缶の一キロあたりの補助金が十円だったのが三円に下がったわけですね。三分の一になったわけですが、やっぱりこれは大学に金を出したから下がったんだという、そういう感覚なんですね。また、これだけじゃなくして、いろんな市政懇談会等でも出されますが、道路の改良とかそういうものにつきましても、大学に金が要るから我々の言うことは聞いてもらえないという、そういう市民の感覚なんですね。やっぱりそういうのを、そうではないですよと打ち消すためにも、いろんな場で市長の口からその内容について了解を求めていただけば、私どもも市民に向かって話すことができるんじゃないかと思うわけでございます。もう一度御見解をよろしくお願いします。  それから、成人式のあり方なんですが、私どもも出席しないというわけじゃないんですね。お祝いですから、必ず出席して、皆さんと一緒に成人者を祝うという気持ちは変わらないわけです。私は、前、簡略化を目指して検討委員会をつくり、そしてまた、成人者を含めていろいろ検討された結果、来賓の自己紹介もなくしようと、できるだけ短縮にしない限り、今の子供たちは辛抱ができないわけですね。だから、時間を短縮するためにもそういうことをしました。しかし、やっぱり学校の先生方となりますと、子供たちも非常に喜ぶんじゃないかと、といいますのは、バックスクリーンの中に先生方が出てこられたときに非常に関心を持ち喜ぶんですね。そしてまた、先生方が前に座っておられますと、子供たちの行儀もよくなるんじゃないかと思うわけでございます。そういうしつけの問題も含めて提言させていただきます。  それから、「天下一の水」の販売ですが、これ、今、ほんの一部に販売されております。先ほども飲みましたけど、非常においしい水です。そして、ボトルの大きさもちょうどいい。今の若い人たちはどこに行くにもポケットに入れて水を持ち歩くんですね。また女性の方々もバックに入れていつも持ち歩きされる。ペットの大きさもいいし、また水の質もいいし、これを拡販していただくわけにはいけないかと思うわけです。コンビニとかスーパーに出していただいて、まだまだ広めていただけないかと思うわけでございますが、その辺の御見解を水道局長、よろしくお願いします。  以上で質問を終わります。 ○市長(櫻井哲雄君)  大学の関係についての再質問でございましたが、いろんなケースでいろんな御不満も出ているんだなとびっくりして今、聞いておりましたけれども、いずれにいたしましても、全職員が広報マンになって理解してもらえということは私は常に言っているんですけれども、これはこの問題に限らず、すべてサービス産業であることは全職員が広報マンになり、またニーズを集約してこいということは、前々から言っていることでございますが、さらにまた、全職員がこの問題につきましても、幅広く御理解いただくための努力をしていきたいというふうに考えております。  ただ一つ、よく誤解があるのは、それだけのお金を福祉に使ってほしいとかいろいろな、これは使えないんです。これは大学以外には使えない借入金であることを御理解いただきたいと思います。  以上でございます。 ○水道局長(岡田博志君)  お答えいたします。  「天下一の水」の販売についてのお尋ねでございますが、「天下一の水」の販売は、現在水道局と市役所の売店で行っております。年間三千本ほどの販売予定に対して現在千七百本ほどを販売しておりまして、大変好評を博しているところから、コンビニエンスストアなどでの販売につきましても、今後、検討していきたいと考えております。  以上でございます。 ○教育長(牧野哲久君)  お答えします。  成人式の改善についてのお尋ねでございますが、議員の皆さんの紹介等につきましては、当初、全議員を市民代表として一人一人紹介をした経緯もございますけれども、時間等の関係で最近は一括で紹介をさせていただいておるということでございます。  恩師の出席につきましては、確かに、新成人者にとっては非常に魅力のある来賓だろうというふうに思いますので、いろいろ公平性を欠かないように工夫をしながら、対応してまいりたいというふうに思います。  以上でございます。 ○議長(戸田行徳君)  下清水一正議員の再質問を許可いたします。 ○二三番(下清水一正君)  市長が先ほど言われましたように、やっぱり福祉にしか使えないという、その条件を市民に知らせてほしい。その支援金ですね、ほかの金とは全然違いますよということを市民に知らせてほしいというのが私の提言でございます。  以上でございます。 ○議長(戸田行徳君)  これをもって下清水一正議員の総括質疑及び一般質問を終了いたします。  議事の都合によりしばらく休憩いたします。 午後二時四十三分 休憩 午後三時 二十分 再開 ○議長(戸田行徳君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  これより六番 西原茂樹議員の総括質疑及び一般質問を許可いたします。 〔六番(西原茂樹君)登壇〕 ○六番(西原茂樹君)  公明党市議団の西原でございます。通告に従いまして質問させていただきます。  まず初めに、市町村合併についてお伺いいたします。  合併は市民生活の根幹にかかわる問題でありますので、地域住民みずから考えるべきものであります。そこで、関係自治体の助役で構成する合併研究会を設置し、合併のメリット、デメリット等の判断材料を作成、関係住民に提供するよう計画されました。県内において早いところでは三月ぐらいには情報提供がなされております。本市はかなりおくれているようにありますが、どのようなことでおくれているのかお伺いいたします。  また、今後、合併論議に当たっての手続等についてどのような計画を考えておられるのかお伺いいたします。  次に、市職員のネームプレートの着用についてお伺いいたします。  市職員は市民への行政サービス、また、責任ある仕事の遂行の観点からネームプレートを着用すべきであるとの提言を始めたのが平成十年の三月議会でした。市長を初め関係部長の答弁も明快で、まさかこのように足かけ四年になろうとしているのにネームプレートを着用されていない方がいることは驚くべきことであります。このような簡単なことがなぜ実行できないのか、ネームプレートの完全着用に当たってどのような方策をとられるのかお伺いいたします。  次に、OB市職員の再就職についてお伺いいたします。  皆様御存じのように、本市の有効求人倍率は九州でも最悪の〇・三倍と大変厳しい状況にあります。そのような中で、市民より、市の関係団体や市と何らかの行き来のある団体、企業へのOB職員の再就職について疑問視する声が出ております。現在どのような関連団体にOB職員が行っておられるのか、さらに、再就職の基本的な考え方をお示しください。  単に、行政との連携がうまくとれるということではなく、広く市民から、その事業にふさわしい人材を公募等の方法で選任するとかの方法は考えられないものかお伺いいたします。  次に、自転車の無灯火対策についてお伺いいたします。  この問題も常識的な簡単なことではありますが、なかなか守られていないのが現状であります。無灯火による交通事故は、違反者本人ばかりではなく、善意の第三者を巻き込む重大事故になるおそれがあります。対策としては、常日ごろから警察、交通指導員と合同でライトの点灯指導をしている、また、継続的に自転車安全教室を開催している、関係機関と地道な指導を繰り返し続けていくしかないとの答弁であります。そこで、再度市民環境部長の無灯火対策に対する決意と方針をお伺いいたします。  次に、本市における不法投棄対策についてお伺いいたします。  平成十三年度から施行されました家電リサイクル法による不法投棄の状況でありますが、昨年六月時点では、家電リサイクル四品目を含む不法投棄が十五ヵ所ということでありました。その後どのような状況なのか、現況における不法投棄の現箇所数をお示しください。  また、家電リサイクル四品目の不法投棄件数に対する処分費用の実態をお示しください。  次に、ごみの有料化とペットボトル回収についてお伺いいたします。  広域ごみ処理基本計画におけるごみ有料化とペットボトルの回収の考え方及び計画についてお示しください。  次に、放置自動車条例についてお伺いいたします。  平成十二年の三月議会からお願いいたしております放置自動車条例も、いよいよ条例文の作成に入っているとお聞きいたしております。本年五月、熊本市において、放置自動車条例についての法務研修会が開催されましたので参加してきました。ここでの研修をもとに、何点かについて本市条例について質問してみたいと思います。  熊本市は先進地事例として、千葉市、横浜市、久留米市を参考にされたと伺っておりますが、本市はどちらの先進地を参考にされたのでしょうか。  また、それらの先進地事例の中から、本市として取り入れたものや、新しい観点からの条例案等がありましたらお示しください。  また、熊本市は原因者負担と防止策の観点から、罰則と過料を規定しておりますが、本市のお考えをお伺いいたします。  次に、放置車を廃物と使用可能車に分け、処理、売却できるとしております。その際、憲法二十九条の財産権の内容に踏み込むことから、場合によっては、訴訟問題になりかねないとの議論もあったようでありますが、あえてこの問題に挑戦したということであります。本市としては、この問題にどのように取り組もうとされておられるのかお伺いいたします。  次に、環境保全都市宣言と太陽光発電についてお伺いいたします。  延岡市は平成五年六月二十六日に、よりよい生活環境を次の世代に引き継ぐため、環境に優しい暮らしを実践しなければならないとして、地球環境保全都市宣言を行いました。地球環境保全都市宣言に伴う取り組み体系をつくられました。さらに二〇〇一年三月には環境基本計画を策定し、本年三月には庁内の実行計画もつくられ、環境問題に取り組まれています。  そこで、本市は日照時間が長いという特性を生かすことと、地球環境を保全する観点から、生活の利便性のため増大するエネルギー需要の確保の点から、太陽光発電の普及促進に取り組むべきであります。  通産省では、新エネルギー財団、通称NEFを通じて設置費用の補助を行っています。一方市町村では、北は北海道から南は鹿児島まで七十もの行政が補助を行っております。先進地で行っている補助金の創設の考えはないか。市の各種施設において、太陽光発電システムの設置の考えはないのかお伺いいたします。  次に、県病院のカルテの開示についてお伺いいたします。  平成十二年度の第四次医療法改正では、医療における情報提供の推進として、医療機関の自主的なカルテ開示の取り組みを支援するとの内容が示されているようでありますが、具体的にはどのようなことなのかお伺いいたします。  また、県病院のカルテの開示については、条例等の整備に取り組んでいくとのことでありました。はや一年が経過いたしましたが、その後の取り組みはどのようになっているのかお伺いいたします。  次に、介護保険制度の問題点についてお伺いいたします。  介護保険制度は、高齢化社会にあってはなくてはならない制度であると思います。ただ、この制度は歴史も浅く、まだまだ完成された制度とは言えません。その最たるものが低所得者問題であります。国もこの問題を重要課題としてとらえ、昨年秋には一定の結論を出すとの見解でありましたが、いまだに結論が出ておりません。その間にも低所得の世帯では大変な負担を強いられているのであります。全国地方自治体三千三百の中で、平成十四年四月現在四百二十九自治体で低所得者への減免措置がとられております。本市としても国の動向を待つばかりではなく、低所得者問題に一歩踏み出すべきであると考えますが、いかがでしょうか。  次に、高齢者紙おむつ支給についてお伺いいたします。  平成十二年度までは、寝たきり老人等介護手当支給事業として、寝たきり高齢者や痴呆性高齢者を居宅において介護している人に月額五千円を支給しており大変喜ばれておりました。平成十三年度からは、国の補助による家族介護支援事業の中で、市民の要望の強かった高齢者紙おむつ等支給事業を導入いたしました。当初私もこの議案に賛成いたしました。と言いますのも、単に市の事業から国の制度事業に転換したものと判断したからであります。しかしながら現実は、居宅世帯の収入条件が厳しく設定されました。それによって、今まで受給されていた世帯が受給できなくなりました。家族介護支援事業に該当しない世帯の救済方法を考えるべきであると思いますが、御所見をお伺いいたします。  次に、ヘルストピア経営安定に向けての取り組みについてお伺いいたします。  ヘルストピア延岡は、平成六年三月開業から平成十二年までの七年間で累積赤字六千二百万円となっております。昨年庁内に再建検討委員会を設け、各部門別の収支状況の改善に取り組んでおられますが、その成果について、また、市民の最も関心の高い入館料の見直しについて御所見をお伺いいたします。  次に、植物園に小動物触れ合いコーナーを、についてお伺いいたします。  平成十年六月議会にこの問題を提言いたしました。当時、甲斐都市整備部長は賛同の意を示して、今後植物園の区域拡大を図っていく中で整備を検討していくとの答弁をなされております。  また、平成二十七年を目標にした都市計画マスタープランによる総合公園化整備の拡充も提唱されております。しかしながら、平成十七年目標の第四次長期総合計画・後期プランの中でも、駐車場の拡張以外は計画にありません。そこで、再度小動物触れ合いコーナーの設置についてどのように考えられるのかお伺いいたします。  次に、道路改良についてお伺いいたします。  まず初めに、県及び関係各位にお礼を申し上げたいと思います。愛宕整形外科前の交差点に信号機の設置をお願いしておりましたが、昨年設置完了となり、地域住民より大変喜ばれております。ありがとうございました。  次に、二点について進捗状況をお伺いいたします。  古城町五丁目から三須町へ向かう県道八重原延岡線の拡張と、その路線の先にある小野町の狭隘な場所の解消についてどのようになっているのかお伺いいたします。  最後に、公営住宅について二点お尋ねいたします。  まず一点目は、公営住宅でのペットの飼育についてであります。現在、公営住宅団地内においては、泣き声による騒音やふん尿による悪臭等の観点からペットの飼育を禁止しております。反面、ひとり暮らしや高齢化の進展に伴い、精神的なよりどころとしてペットの飼育を望んでいる方もおられることは当局も認識しておられるところであります。そこで、ペットの好きな人、嫌いな人、双方の言い分を両立できる飼育規定の研究に取り組んでいただきたいと思うわけであります。  二点目は、公営住宅入居時の保証人制度のあり方についてであります。この点につきましては、少子・高齢化が進む中、保証人になってくれる人がいない現状もあることから、市営住宅の保証人のあり方については今後の研究課題としていくとのことでありました。一年が経過いたしましたが、研究の成果を伺いたいと思います。  以上で壇上からの質問を終わります。 (降壇) 〔助役(柳田喜継君)登壇〕 ○助役(柳田喜継君)  お答えいたします。  合併研究会の報告書と今後の進め方でございますが、研究会では、去年の八月に結成いたしたわけでございますが、合併の効果それから課題等について調査研究いたしまして、今回報告書をまとめさせていただいたところでございます。  問題は合併の進め方であるわけでございますが、特に、地域住民の合併に対する認識が大変薄い中で、住民の合併に対する評価の視点、それをどこに持っていくかということが大きな問題であると思っておりますが、そのためには、各市町の今の客観的な実態はもちろんでございますが、時代の推移といたしまして、半世紀前に決定されております現在の行政区域の一つの時代背景、それから今日の地方分権、それから御案内のような財政状況等、こういったそのものを地域住民がみずから的確に判断できるような情報提供をするために、この報告書については若干時間をとらせていただいたということであるわけでございます。  また、今後の進め方ということでございますが、一つの流れが起きれば、所定の手続をとるということになると思っておりますが、いずれにいたしましても、結論がどうあれ、関係住民が納得した形で、その結論が出るように的確な情報提供と関係者との話し合い、こういったものを続けさせていただきたい、これに努めたいというふうに考えているところであります。  以上でございます。 (降壇) 〔企画部長(楠葉秀三君)登壇〕 ○企画部長(楠葉秀三君)  お答えいたします。  太陽光発電設置等についてのお尋ねでございます。太陽光発電装置の設置につきましては、現在、新エネルギー財団や新エネルギー・産業技術総合開発機構等による補助制度が設けられているところでございます。住宅用の太陽光発電システムにつきましては、発電設備の改善等により徐々に価格も低くなりつつあり、メーカーの自助努力を促す意味から、国は今後補助制度の廃止の方向で検討しており、市といたしましてもその動向を見ているところでございます。  また、市の施設への導入につきましては、今後コストの問題もございますので、施設ごとの設置手法や費用対効果の検討、さらには、全体予算の中での調整も必要だと考えているところでございます。  以上でございます。 (降壇) 〔総務部長(町田訓久君)登壇〕 ○総務部長(町田訓久君)  お答えいたします。  初めに、ネームプレートの着用についてのお尋ねでございます。この件につきましては、機会あるごとに周知徹底を図っているところでございますが、いまだに完全着用が徹底されていないということにつきまして、大変申しわけなく思っております。御指摘の点を踏まえ、各部課長には重ねて所属職員の着用について徹底し、完全着用に努めてまいりたいと考えておりますので、御理解をいただきたいと思います。  次に、職員の再就職に関するお尋ねでございます。職員の再就職先につきましてはすべてを把握してはおりませんが、財団法人や社会福祉法人、第三セクターなどがございます。それぞれの団体は一般的に申しますと、団体目的達成のため最も有用な人材を雇用するものでございます。民間での各種経験が必要とされる場合は民間の人材を、行政経験が必要とされる場合は公務経験者を採用し、それぞれの分野で地域発展のため精力的に活動していただくことが理想でございます。  御質問の公募につきましては、それぞれの団体側が判断することでございますが、御指摘のことも踏まえ相談してまいりたいと考えております。  以上でございます。 (降壇) 〔市民環境部長(津田 勇君)登壇〕 ○市民環境部長(津田 勇君)  お答えいたします。  最初に、自転車の無灯火対策についてのお尋ねですが、確かにライトをつけずに走っている自転車を町中でよく見かけるところでございます。自転車はだれでも乗れる便利なものでありますけれども、運転免許証も必要なく、ルール、マナーそういうものが守られていないというのが実態のようでございます。特に高校生の自転車の無灯火が多く、交通指導員、警察が合同で街頭補導を実施しているところですが、毎月一回、高校生の無灯火車に対しては警察署に呼び出して交通安全教育を徹底しているところでございます。市といたしましても、無灯火が重大な交通事故に直結することは十分認識していますので、警察を初めとする関係団体、教育機関、PTAなどとさらに連携を深めながら、無灯火自転車を一掃する粘り強い指導、啓発を強化してまいりたいと考えております。  次に、不法投棄の現状と家電リサイクル四品目の処理費用についてのお尋ねでございます。本市の不法投棄箇所につきましては、昨年六月以降「クリーンアップ宮崎」や「アースデイ」など、ボランティアの協力を得まして回収を行い、その後は不法投棄が行われなくなった場所もあります。一方、また、市民の通報などにより新たに確認された不法投棄の場所もあります。現時点では、不法投棄は十四ヵ所ほどとなっております。
     また、家電四品目の不法投棄につきましては、ごみステーションへの不法投棄が七十九台、河川敷その他の場所が八十一台となっております。これらの不法投棄された家電四品目につきましては、最終的には市が回収し処分しておりますが、市が負担しましたリサイクル料金十三年度の実績は三十万八百二十五円となっております。  次に、広域ごみ処理計画におけるごみの有料化とペットボトル回収の考え方及び計画についてのお尋ねでございます。本年二月に策定しました基本計画におきましても、有料化はごみの減量や分別収集を徹底するための有効な手段ととらえております。したがいまして、資源ごみとその他のごみとの料金格差を設けるなど、市民の分別努力に対する公平な費用負担のあり方も含めまして、実施に向けた検討を始めたところでございます。  また、ペットボトルの回収につきましては、その他のプラスチック製容器やトレーなどとあわせまして分別収集を開始する計画となっております。しかしながら、新たな分別品目につきましては、広域での処理を前提としておりまして、処理施設や収集体制の整備が必要となることから、開始時期を含めまして、現在一市六町の連絡会議の中で検討を進めているところでございます。  次に、放置自動車防止条例についてのお尋ねでございます。まず参考市ですが、制度を運用してます先進自治体の資料を取り寄せさまざまな角度から検討をしているところでございます。  現在、制度の根幹をなす規制の対象範囲や放置車両の認定方法、放置車両の移動や処分、さらには費用負担や罰則などに関し、道路法や道路交通法、都市公園法や廃棄物処理法、その他関係法律の規制内容との整合性や手続規定、そういうものに対して慎重に現在検討しているところでございます。  議員御質問の条例の特色とか罰則、あるいは財産権との兼ね合いなどにつきましても、その中で検討中であり御理解いただきたいと思います。  以上でございます。 (降壇) 〔福祉保健部長(夏田邦裕君)登壇〕 ○福祉保健部長(夏田邦裕君)  お答えいたします。  最初にカルテ開示につきまして第四次医療法改正の内容、それに関連いたしまして県立病院の取り組みについてのお尋ねでございます。  さきの医療法改正におきましては、カルテ開示などの診療情報の提供につきましては、医療機関として公告できる項目に「カルテなどの診療に関する諸記録に係る情報の提供」、こういったものが新たに加えられたところでございますけれども、これは、医療に関する情報提供を求める国民ニーズにこたえ、患者の選択を通じて医療の質の向上を図ろうという観点からの改正でございます。  また、県立病院の取り組みについてでございますけれども、県にお聞きしましたところ、現在、個人情報の開示請求権等を定めた個人情報保護条例の制定を検討されておりまして、県立病院のカルテ等につきましても検討委員会を設置し、適切に対応できるように準備を進めているということでございます。  次に、介護保険制度における低所得者対策についてのお尋ねでございます。この低所得者問題につきましては、介護保険制度の施行によって明らかになった問題でございます。ただ、第一義的には、国レベルで対策を講ずべきものと考えておりまして、現在、全国市長会から国に対して抜本的な対策を求める要望を行っているところでございます。  本市におきましても、低所得の方々の保険料負担が大きくなっていることは十分認識をしておりますので、現在策定を進めております介護保険事業計画の見直しの中で、負担と給付のバランス、さらに、他の保険料負担者との公平、そういった観点から検討してまいりたいと考えているところでございます。  次に、高齢者紙おむつ支給事業についてでございますけれども、お尋ねの中にございました寝たきり老人等介護手当支給事業、これは昭和四十九年度に制度化した事業でございますけれども、御案内のように、当時は公的な介護サービスも必ずしも十分ではございませんで、自宅での介護は家族がほとんど行っていた、そういった状況でございまして、この手当そのものもどちらかといえば家族への慰労と、そういう趣旨のものでございました。しかし、福祉サービスもその内容が年々充実してまいりまして、また、介護のあり方も家族から社会全体で支えると、そういったものに変化してきておりまして、介護保険という新たな制度導入に際しまして、各種事業の見直し、整理を行ったところでございます。  ただ、その中で、寝たきり高齢者を介護する家族からは、経済的な理由から紙おむつの支給を望む声が多く、国が補助制度を創設したのを契機に、高齢者紙おむつなど支給事業を実施した次第でございますけれども、経済的な負担の軽減という趣旨からも、低所得者を対象とすべきであると考えているところでございます。  最後に、ヘルストピアの経営改善と入館料見直しについてのお尋ねでございます。現在、支配人を含めた庁内の経営改善検討会議におきまして、部門別収支の分析を踏まえ、具体的な経営改善策を検討をしているところでございます。既に社員の接遇、経費の節減といった部分につきましては、全社を挙げて取り組みをしておりまして、一定の改善を見ておるところでございます。  また、入館料につきましても、ふろとプールの料金分離方式の採用や、現在の会員制の見直しなども含め、非常に重要な検討課題として取り組んでいるところでございます。ただ、この入館料の見直しにつきましては、何といいましても収入の根幹をなす部分でありますので、利用者の利便性と収益に与える影響を勘案しながら慎重に検討を重ねていきたいと思っているところでございます。  以上でございます。 (降壇) 〔都市整備部長(原田博史君)登壇〕 ○都市整備部長(原田博史君)  植物園における小動物触れ合いコーナーの設置についてお答えいたします。現在進めています植物園の整備計画の中では、当面、慢性的に不足しております駐車場の拡張整備を行うことにしており、植物園全体の拡張はしばらく先になると考えております。  このようなことから、御提言の小動物触れ合いコーナーを現在の植物園の中で設置できないか検討してみましたが、飼育など管理面、また、ふん尿の処理など環境の面から現状では困難なようでございます。したがいまして、今後は園内で小規模な移動動物園を開催することはできないか検討してみたいと思いますので、御理解いただきたいと思います。  以上でございます。 (降壇) 〔建設部長(犬童勝己君)登壇〕 ○建設部長(犬童勝己君)  お答えいたします。  まず、県道八重原延岡線の道路改良についてであります。当路線の古城地区の狭小区間につきましては、道路管理者である県延岡土木事務所において昨年度、地形測量、道路予備設計を実施していただいております。本年度は、路線測量、詳細設計等を行い、道路計画が確定すれば用地測量を実施する予定と伺っております。  次に、同路線の小野町狭隘部分の解消についてのお尋ねでございます。この部分につきましては、道路管理者である県延岡土木事務所において、これまでに土地の権利者と鋭意交渉が進められていると伺っております。本市といたしましても、一日も早く狭隘部分が解消できるように、県と協力し問題解決に努めてまいりたいと考えております。  次に、市営住宅における犬、猫の飼育についてでございます。市営住宅条例に犬、猫などの動物を飼育することは、他人に迷惑を及ぼす行為として禁止されており、ペットの好きな人、嫌いな人が同じ棟で生活することは入居者間のトラブルの原因ともなり、非常に難しいものと考えられています。しかし、少子・高齢化の中でペット共生に対する社会的な関心が高まっていることを受け、新たな集合住宅のあり方として先進的な取り組みもなされてきております。ペットと共生するには飼育規定を作成し、ペット飼育に対応した施設仕様が必要でありますし、また、屋外にはペットの散歩道やペット広場なども必要になってきます。そのため、通常の市営住宅よりも割高の建設費がかかるものと考えられますので、今後は入居希望者のニーズを調査しながら、ペット共生の集合住宅の建設が可能かどうか、飼育規定とともに検討していきたいと思います。  次に、市営住宅の保証人制度のあり方について研究成果のお尋ねでございます。市営住宅の保証人制度は、貴重な公有財産の損失補てんなどに関する重要な事項であり条例に規定しておりますが、保証人を探すことが困難な入居者については免除規定を設けて配慮しているところでございます。  お尋ねの研究の成果についてでありますが、募集時における実態調査や四十七都道府県、政令市などの実情調査などを行ったところ、入居時に保証人を必要としていない自治体はございません。家賃納付や入居者の保管義務が完全には守られていない現況下では、保証人制度は必要な制度であると同時に、緊急連絡先、単身者死亡時や無断退去時の財産引き受けの問題もあり、今後とも全国の公的住宅の動向などを見守りながら、引き続き研究を続けてまいりたいと思いますので、御理解を賜りたいと思います。  以上でございます。 (降壇) ○議長(戸田行徳君)  西原茂樹議員の再質問を許可いたします。 ○六番(西原茂樹君)  御答弁ありがとうございました。  それでは、まず合併について再質問させていただきます。合併は国の財政難から、地方交付税の将来削減を推進するために、国の政策として合併を進めているものであります。将来、どういう形であれ三町の合併は避けられないと思います。そのような中で、北川・北方の町長さんは、合併について反対であるとの話もあるようですけれども、延岡の将来の責任を担っている櫻井市長の合併についての対応をお伺いいたします。  次に、放置自動車対策でございますけれども、先ほども言いましたように、熊本市で行われた法務研修会に参加をいたしました。その中で、大学の教授より「ドイツでは、警察の出動に当たっても原因者負担の考え方が取り入れられている。ところが我が国においては、その考え方がまだ確立されていない。そこで、地方自治体みずからがそのようなことをしっかり考えてほしい」との発言がありました。放置車両の移動、保管、それから処分に費用がかかります。そこで、原因者への費用負担と罰則を現在どのように考えられているのか、再度お伺いいたします。  次に、ヘルストピアですけれども、新支配人を迎えて、全社を挙げて取り組むことによって改善をされたということですが、どのような改善がされたのか、また、金額に直すとどのようになるのかお伺いいたします。  それから入館料については、夏休みに入る前に一定の結論を出したいということでありましたが、その件もどのようになっているのかお伺いいたします。  また、入館料の見直しについては市民の強い要望があります。ぜひ前向きに一年ぐらい実施をされて、その結果について問題があればさらに対応するということでお願いをしたいのでありますが、いかがでしょうか。  最後に、糖尿病だけではありませんけれども、何らかの病気の治療のための施設利用について割引等ができないのかお伺いいたします。  次に、公営住宅問題ですけれども、その中のペットの飼育についてお伺いいたします。先ほどの答弁で、ペット共生の専用の集合住宅の建設の可能性を探るということで御答弁がありましたけれども、今の現住宅において飼育規定、それから退去時の規定を定めていけば、現住宅におけるペットの飼育可能性があると思うんですけれども、そういう意味での検討はできないものか再度お伺いいたします。  それと、市営住宅の入居の件ですけれども、現在の入居者世帯数と三ヵ月以上の家賃滞納者世帯数をお示しください。  次に、ごみ有料化とペットボトル等の回収をどう進めていくかということでありますけれども、お聞きしますところによると、まずは資源の回収等の施策を完了されてからごみの有料化につなげていきたいというふうに聞いておりますけれども、私は手法が反対ではないかと思います。まず、ペットボトル等の回収についてはさまざまな課題がありますし、時間をかけてしっかり取り組んでいただきたいと思います。まずはごみ有料化を先にして、ごみ発生の削減に取り組んでいくべきではないかと考えますので、御所見をお願いいたします。  次に、県道八重原延岡線の古城地区については、前向きに取り組みが進んでいるということで感謝を申し上げます。ただ、小野町の狭隘部は十年ぐらいは経過しているのではないかと思います。近年は釈迦地トンネルができましたし、沖田ダムの公園も完成しますとさらに交通量も増加をしてまいります。そこで、大事故が発生する前に改良をすべきであります。県、市ともに努力をされてきているわけでありますけれども、例えば、土地収用法等の強権力の発動が可能なのかどうなのかお伺いいたします。  太陽光発電についてでございますが、国が平成十四年に補助制度の廃止を打ち出してきているようでありますけれども、その要因がどういうものがあるのかということをお伺いいたしたいと思います。よろしくお願いします。 ○市長(櫻井哲雄君)  合併についての再質問であったと思いますが、合併は市町村の根幹にかかわる問題であり、住民の総意に基づくべきものであるとたびたび申し上げてきたところでございます。しかしながら、時代の背景や法律の期限も含めまして、将来に憂いを残さないようさまざまな議論を行う必要がありますので、三町と十分話し合いを行うための場の設定に努力してみたいと思っております。  以上でございます。 ○企画部長(楠葉秀三君)  お答えいたします。  太陽光発電の補助制度の問題でございますけれども、その補助廃止の方向への要因というお尋ねでございますけれども、基本的には、やはり先ほど申しましたように、メーカーの自助努力を促すという意味と、メリット的に、やはりもとをとるのに十五年間かかるということで、それ以降の分で利益が出てくるという部分で、余り補助制度的には有効ではないという要因があると思います。  以上でございます。 ○市民環境部長(津田 勇君)  放置自動車の罰則についてのお尋ねでございます。放置自動車防止条例に関する個々の規定につきましては、現在、慎重かつ詳細に検討しているところでございまして、具体的にお答えできる段階ではございませんが、議員がおっしゃられましたように、放置者の責任を明確にしてより実効性のある制度に仕上げるためには、現在検討中であり、十分そういうところを深めてまいりたいと考えております。  それから、ごみの有料化を急ぐべきではないか、有料化とリサイクルの制度が同時でなくてもいいんではないかというようなお話だったかと思います。確かに、有料化をするということとリサイクル体制を整備するということは、必ずしも同じ年度でやるというほどのことはないと思います。ただ、市民にごみ減量への理解を求めていく上で、リサイクルができない状態のままでごみ有料化を進めるということは、なかなか市民の理解を得ることは難しいものと考えています。ですから、少なくとも、両方の見通しが立って市民にアピールできる状態というものを同時につくっていく必要があろうかと思っております。  以上でございます。 ○福祉保健部長(夏田邦裕君)  お答えいたします。  最初に、ヘルストピアの経営改善検討会議、この中で一定の改善が見られたということで先ほどお答えしたんですけれども、ソフト面で見ましては、社員の接遇とかそういったものも、ホテルとかいろんなとこで研修等を行いまして、利用者のアンケート等によりましても非常に好感度が増しているといいますか、好評を得たことで、そういう研修の実績も上がっているんではないかと思っております。  それから、具体的な経費等につきまして、節減でございますが、例えばシーツとかタオルとか、ああいったリネン費と申しますか、そういうことにつきましても、全部今まで業者の方にという部分をある程度、前処理あたりを自社でやっていると、そういうことで二百万程度の節減といいますか、そういうようなことも改善をしているところでございます。  それから、入館料の問題でございますけれども、確かに先ほども答弁で申しましたように、ふろとプールの料金分離制といいますか、そういった要望が強いということは十分理解しているところでございます。ただ、入館料というのは何といいましてもヘルストピアの収入の根幹をなす部分でございますので、その辺あたりにつきましては慎重に検討してまいりたいと、ただ、できましたら夏ぐらいまでには、その辺あたりは何らかの方向性は出していきたいなというふうに思っております。  それから、糖尿病の方にヘルストピア利用の割引ということでございますけれども、現在、御案内のように高齢者の方とか身体障害者の方、こういった方々には一部助成をしておりますけれども、特定の病気の方に対する助成というのはしておりませんし、なかなかちょっと実施も難しいんじゃないかなと思っております。ただ、生活習慣の改善といいますか、そういう治療的なものも含めまして、ヘルストピアでは水中運動教室というのをやっておりますので、これは市の方が一部助成をしておりますので、そういう運動教室あたりに積極的に御参加をいただければというふうに思っております。  以上でございます。 ○建設部長(犬童勝己君)  動物との共生についてのお尋ねでございます。それも、現在あります公営住宅を活用してのそういったペットとの共生住宅ということはできないのかという趣旨のお話であったというふうに思いますけれども、先ほども答弁申し上げましたように、現行の条例では、ペットとの共生というのは禁止をされていますし、そういうことを前提に現在の市営住宅の方はすべて入居しているということになっているわけでございます。  ただ、少子・高齢化を迎える中で、かつての愛玩用の動物ということから、動物とともに今生活をする、伴侶動物という、コンパニオンアニマルという、そういう考え方が現在は主流を占めてくるという状況の中で、何らかの対応というのは必要ではないかという機運もまた出ていることも事実でございます。  ただ、私どもの現段階で調査した範囲では、公的な住宅の中で、動物との共生をさせるような住宅については、一、二の特殊な事例がございますけれども、それが一般的にはございません。ただ、民間においては、入居者の増を図るという観点からも、そういった社会のニーズにこたえて共生のアパートをつくっている、そういう実態もございます。ただ、それらについてはすべて団地ごと、もしくは棟ごとに共生をさせると、そういったことが行われているようでございます。したがいまして、そういった現在のいろんな動物との共生という問題、まだソフト、ハード面でいろいろございますので、そういった面を、特に公的な住宅での動きというものを見ながら、今後のあり方について研究、検討をしていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願い申し上げたいと思います。  それから、市営住宅の現在の状況でございますが、先ほども申し上げましたように、管理戸数二千三百二十四戸のうち、入居戸数でございますが、二千二百四十四戸ございまして、三ヵ月以上の滞納者の総数が三百四人ということで現在把握をいたしているところでございます。  八重原延岡線の小野町にあります狭隘状況を呈しております土地の問題でございますが、これにつきましては、あくまでもいろんな現在積極的な県当局との接触の状況もございますし、しばらくはそういった積極的な交渉の推移を私たちは見守りたいと思いますし、そういった円満な解決、そういったものを私たちもいろんなことで協力をしていきたい、そういうふうに考えておるところでございます。  以上でございます。 ○議長(戸田行徳君)  西原茂樹議員の再質問を許可いたします。 ○六番(西原茂樹君)  今の部長の答弁なんですけど、私も円満な解決が一番望ましいと思うんですけれども、もう一回質問しますけど、強権の発動は可能かどうかということについて明確にお答えをいただきたいと思います。  それから、市営住宅の入居世帯数と滞納世帯数なんですけれども、今お聞きしたところ、二千二百に対して三百の方が滞納しているということで、それが多いか少ないかちょっと言いにくいんですけど、一部の方の滞納のために、多くの方が保証人探しをしなければならないということになっております。それで、この保証人がなければ滞納された方に対する対処がとれないかというとそうではなくて、いろんな法的な手続等もありますので、何が何でも保証人制度がなければ公営住宅の運営がなされないということではないので、その辺をお考えいただきたいと思いますので、もう一度その辺を含めて答弁をお願いします。  それから、津田部長のごみの有料化とペットボトルの答弁でございますけれども、ごみの有料化自体を考えたときには、私はそんなに難しい問題ではないと思います。それよりもペットボトルを含めたプラスチック類の回収の方がすごく時間のかかる難しい問題だと思いますので、やはり、簡単な方から先にされるのも悪くはないんじゃないかと、今でもペットボトル等は焼却しておりますので、それをただ続けるというだけですから、理想的には津田部長のおっしゃるとおりでしょうけど、現実を考えてごみをいかに減らすかということを主眼に考えた場合は早く有料化にすべきであると、北浦の方ではもう有料化になってますので、ついせんだっても延岡市に対する持ち込み等もありましたし、この問題は早く片づけるべきではないかと思いますので、再度答弁をよろしくお願いします。 ○市民環境部長(津田 勇君)  有料化についての再度のお尋ねです。有料化するには基本的な理念として、ごみの減量化というのを目標にしているわけですが、このことに対してその途中で現在多くの懸案があるわけです。例えば、事業系のごみは廃棄物処理法の中では自己処理が求められて、他市町村の場合は、全部市の方で直営収集していないわけです。そういうこともひとつ有料化等の兼ね合いで結びついているわけでございますので、なかなか事業者の皆様への説明とか、あるいは、先ほど収集の場合にしましても、最後がペットボトル単体で終わりの場合でしたらその方向もすぐにとれますけれども、今後廃プラスチック容器とかトレイとか、その他いろいろの分別品目を細分化するにしたがって、要するに収集費用を、何遍も何台もの車で行かなくて済む方法ということになると混合収集が一つの方法かと検討しているところでございます。そうなりますと、一袋の中に何種類も入ってくるという格好で資源を集めますと、今度は分別ラインが必要になってくるとか、ですから、一方が立てば一方が立たないというようなところもございますけれども、基本的にはそういうことを市民に理解を求めながら有料化を進めるべきと考えているところでございます。確かに先ほども言いましたように、有料化を優先させるということもありますけれども、当然、実施する流れの中ではそこらあたりの見通しもつけまして、市民に御理解を求めながらこの有料化の作業を進めさせていただきたいと考えております。  以上でございます。 ○建設部長(犬童勝己君)  再度お答えいたします。  二点のお尋ねであったというふうに思いますが、まず、小野町におきます狭隘現象を呈しております土地の件についてでございますけれども、私どもは常に現在道路管理者であります県当局と接触を持ちながら対応策を模索をしておるわけでございますが、同時に、小野町地区におきましては、いろんな事業が今ふくそうをしておるわけでございまして、県道八重原線以外にも、将来の高速道路になります延岡道路の工事も逐次進められておるところでございまして、それらとの関連もございまして、私どもとしては現在円満な解決を目指しておるところでございまして、最終的な判断については県当局がすることだろうというふうに思いますので、よろしくお願いしたいというふうに思います。  それから、市営住宅における保証人制度の問題でございますが、この一年間研究検討を重ねてまいったわけですけれども、先ほども答弁申し上げましたように、国、県、市あわせて公的住宅についてはすべて全国的にこの保証人制度を活用しておるということでございまして、したがいまして、現在、市民権といいますか、そういった形としてはこの保証人制度をなおかつ現段階では堅持せざるを得ないだろうというふうに考えております。  ただ、民間におきましては、全国的な信用身元保証協会等々の民間入居の際の保証制度、そういうふうな活用も出てまいっておるようでございます。したがいまして、そういったものも見ながら、さらに今後研究を続けていきたいと、こういうふうに考えておるところでございます。  以上でございます。 ○議長(戸田行徳君)  西原茂樹議員の再質問を許可いたします。 ○六番(西原茂樹君)  最後に一点だけ、今の建設部長の答弁ですけれども、保証人制度があっても三百世帯の滞納があるわけです。保証人制度があって滞納がほとんどないというなら保証人制度の有用性というのが実証されるんですけど、保証人をとっていながらも三百世帯の滞納があるということは余り有用ではないのではないかというふうに理解されるので、一応要望として再度研究をよろしくお願いします。  以上です。 ○議長(戸田行徳君)  これをもって西原茂樹議員の総括質疑及び一般質問を終了いたします。  お諮りいたします。  議事の都合により、本日の会議はこの程度にとどめ延会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(戸田行徳君)  御異議なしと認めます。よって、本日はこれをもって延会することに決定いたしました。  あしたは午前十時に会議を開き、本日に引き続き総括質疑及び一般質問を行います。  本日はこれをもって延会いたします。 午後四時二十分 延会...